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ポニーリーグ

月刊ポニーリーグ8月号 奈良ポニーFODが3位入賞で夢の全国へ

[ 2020年9月1日 21:02 ]

3位決定戦に勝利した奈良の選手たち
Photo By スポニチ

 グランドチャンピオンシップトーナメント関西地区予選が8月23日までに終了し、今季から新規加盟した奈良(FOD=フィールド・オブ・ドリームズ)が9月に行われる本大会出場を決めた。リーグ戦は連敗スタートとなったが、一戦ごとに力をつけて3連勝で3位入賞。優勝した愛知稲沢、準優勝の京都は同月の全日本選手権大会に出場することから、規定により奈良が出場権を獲得した

 わずか1カ月で、チームは生まれ変わった。粘って、粘って、粘り抜く。象徴的だったのは兵庫神戸との3位決定戦。左腕・一ノ瀬に苦戦したが、4番・森井奏太が3打席で計23球を投じさせた。その粘りが布石となり、1試合85球の球数制限を前にした6回79球で降板。すると1点劣勢の最終7回に2番手を攻め、2死から逆転サヨナラ勝ちした。リーグ戦で挙げた3勝のうち2勝が1点差勝ち。最後まで諦めない泥臭さで、全国切符を手に入れた。

 「7月のリーグ戦で負けて、練習から“一発目”を大切にするようにしてきました。粘って勝てるようになっていく中で、野球をいつもより楽しく思えるようになりました。チームとしてのあるべき姿が、少しは分かった気がします」

 主将を務める森井大成は充実の表情で言葉をつないだ。転機は15日の京都戦。前回は5回コールド負けした強敵に延長8回まで食らいつき、自信を深めた。「オレたちがやってきたことは間違っていない」。先のリーグ戦では3試合にコールド負け。悔しさを知ったナインは、練習から1球への集中力を高めた。グラウンド外でもLINEを用いて選手間で情報交換。自発的に「どうすればチームに貢献できるか」を考えるようになり、今回の躍進につながった。

 2014年にチームを創設する際、堀泰人監督はチーム名にある願いを込めた。「大好きな野球を通じて一人一人が自分らしさに気づき、人生の主人公となって生きていくための力をつけてほしい」。その名もフィールド・オブ・ドリームズ。あれほどまでに、ひ弱だった姿は、もうどこにもない。たくましさを増した選手たちは、自らの手で夢の舞台へとたどり着いた。

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