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ポニーリーグ

月刊ポニーリーグ12月号㊦ 「SUPER PONY ACTION PARTⅡ」給付型奨学金制度制定 

[ 2021年1月11日 07:00 ]

記者会見に臨んだ日本ポニーベースボール協会の広澤克実理事長
Photo By スポニチ

 一般社団法人日本ポニーベースボール協会が12月1日、都内で記者会見を行い、「SUPER PONY ACTION PART2」を制定したことを発表した。同月8日付に続き、後編となる今回は「給付型奨学金制度」をメインテーマに据え、協会の新たな取り組みに迫る。

 夢の実現へ、最大限のサポートを惜しまない。社会に有益な人材を輩出するべく新たに制定された「PART2」で、目玉になり得る項目が『給付型奨学金制度』。那須勇元事務総長が発したメッセージには、熱い思いが込められていた。

 「これからの国際化に適応した人材を育成すべく、海外に挑戦する“チャレンジングマインド”を持つ子どもたちの夢を応援したいと思います」

 <1=夢果てるまで給付型奨学金>
 野球の本場でもある米国でMLB球団、独立リーグに挑戦する選手へを支援する。毎年2名まで1人あたり年間60万円に設定。期間を定めて毎年一定額を給付する。

 <2=目指せNPB給付型支援金>
 大きな目標を追いかけるのは、海外だけではない。NPB入団を目指し、国内の独立リーグ、クラブチームで汗を流す選手がいる。こちらも期間を定めて毎年2名まで1人あたり年間60万円を給付する。

 <3=韓俊グローバル人材育成給付型奨学金>
 世界各国にネットワークを持つポニーリーグだからこそ、選手たちが進むべき選択肢は無数に広がる。文武両道に挑戦するため新設されたのが<3>。中学、高校、大学とどの年代からも海外留学でき、毎年2名まで1人あたり年間60万円を給付する。株式会社太平洋クラブの代表取締役社長を務める韓俊氏は自身もポニーリーグでプレーしていたこともあり、10年以上にわたりサポート。協会の発展に尽力してきた。

 奨学金を受け取れる対象となるのは、現役の登録選手に加え、リーグの卒業証書を持つOB。いずれの制度も年間支給額を60万円に設定したが、そこには那須事務総長の思いがある。

 「アメリカのマイナー選手ならびに国内外の独立リーグの選手はやはり給料が少なく、食べることにも苦労している。夢の実現に向け、それ以外にもたくさんの苦労はあると思うが、アスリートとしてせめて食事ぐらいは満足いくまで取ってほしい。月に5万円程度の食費があれば、食べる分には困らないであろう、と。そこからどんどん、チャレンジしていってほしい」

 各制度の利用を希望する選手は、協会宛にプロへの挑戦あるいは海外留学にかける思いを記した論文を提出。その後、広澤克実理事長との面談を経て、協会理事会で正式に決定する運びになるという。日本では楽天・石井一久GM兼監督や、巨人・高橋由伸前監督らが知られ、メジャーではカル・リプケン(オリオールズ)、バリー・ボンズ(ジャイアンツ)らを輩出したポニーリーグ。そんな偉大な先輩たちに一歩でも近づくべく、とことん夢をおいかけてほしい――。選手だけではなく、協会もまた、ネバーギブアップの精神が宿している。

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