ポニーリーグ

愛知稲沢・戸松 リーグ戦1号で京都との大一番制した

[ 2020年7月27日 22:19 ]

<愛知稲沢・京都>5回に一時勝ち越しとなる左越えソロを放った愛知稲沢・戸松健汰
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 【ポニーリーグ全日本選手権関西地区予選第4日 愛知稲沢6―2京都 2020年7月23日 メイハンスタジアム】
 渾身(こんしん)のフルスイングで、チームを加速させた。1―1で迎えた5回1死走者なし。愛知稲沢の2番・戸松健汰内野手(3年)が初球の内角低めを完璧にとらえた。痛烈な打球はそのまま左翼席へ着弾。今リーグ戦の1号となる勝ち越し本塁打は、自身にとっても記念すべき公式戦1号となった。

 「監督さんからフルスイングでいけ!と言われて打席に入りました。自分の好きな低めが来ました」

 悔しい思いをバットにぶつけた。この日は1、2打席とも三振。それでも迷うことなく、チームが信条として掲げる「ボールを遠くへ飛ばす」を体現してみせた。2―2の同点に追いつかれ6回2死満塁の第4打席では、フルカウントから押し出し四球を選びまたも勝ち越しを演出。続く平井丈貴内野手(3年)の中越え3点二塁打で、一気に試合を決めた。

 「一番元気があって、一番バットを振れる選手です」

 佐治靖生監督は、殊勲の2番打者を称賛した。東邦(愛知)では4番打者を務め、1989年選抜では全国制覇。東海大進学後には投手に転向し、社会人野球・日通名古屋でも都市対抗出場を果たした。創設時からチームを率い、今年度からポニーリーグに新規加盟。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月から6月半ばまで全体練習はできなかったが、その間に選手の自主性が芽生えたという。

 「みんなで全国に出場して全国でも勝ちたいです」

 2打点で勝利に貢献した戸松は、表情を引き締めた。強豪・京都を破り開幕3連勝。9月開催の全日本選手権出場に大きく前進した。
 

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