関西大学野球リーグ

【阪神大学野球秋季リーグ9月21日開幕】1部6主将 オンライン座談会で意気込み

[ 2020年9月18日 16:26 ]

<阪神大学野球記事広告>オンラインで対談する各チームキャプテン達が冩る画面(上段左上から)関西国際大・松本、甲南大・冨士(中段左から)追手門大・藤田、大産大・中西、大体大・市成(下段)天理大・久後
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 阪神大学野球秋季リーグは21日、ほっともっと神戸で開幕する。新型コロナウイルスの影響で春季リーグ戦を中止。今季も予定していた5日の開幕を延期し、2試合総当たりのポイント制での実施を決定した。活動休止期間もあり、野球ができる喜びは誰もが感じている。1部6大学の主将がオンラインで座談会を行い、開幕に向けて意気込みを語った。

 ――いよいよ開幕だが、チームの状況は。
 天理大・久後(昨秋1位) 一時は練習できない期間もありましたが、実戦勘も戻っていい状態に仕上がっています。

 大産大・中西(同2位) 部員全180人が束になって戦うことを意識して、練習もいい雰囲気で臨めています。

 関西国際大・松本(同3位) まだ完璧な状態とは言えませんが、夏からずっといい形で調整できていると思います。

 大体大・市成(同4位) リーグ戦を見据えた練習ができているので、ベストな状態で開幕に臨めると思います。

 甲南大・冨士(同5位) 練習時間を長く取れない中でも、効率のいい練習メニューを考えながら、リーグ戦に備えています。

 追手門大・藤田(昇格) 8月末から全体練習が再開されましたが、通常の練習とまでは至っていないのが本音です。

 ――活動自粛期間もあったが、チームとしての課題は。
 天理大・久後 もっと得点力を上げていかないといけません。2試合総当たりになったということは、常にいい投手が出てくる可能性がある。投手を助けるためにも野手の打力をもっと向上させたいです。

 大産大・中西 投手陣全体の調子がなかなか上がらず、1試合を通して任せられる投手が不在のまま開幕を迎えます。野手陣でカバーしていくためにも、相手の隙をつく攻撃を仕掛けたい。

 関西国際大・松本 肝心なところであと1本が出なかったり、なかなか打線がつながりません。守備からリズムをつくるのが基本のチームなので、泥臭く点を取って勝利を積み重ねたい。

 大体大・市成 オープン戦では得点力不足を露呈しました。各校にいい投手がいるので、どれだけ打ち崩せるか。今はとにかく必死にバットを振り込んでいます。

 甲南大・冨士 昨秋と同じく守備が課題です。4年生が多く抜けたことで1、2年生の出場機会が増え、経験値がないだけにミスも多い。全体の失策数を少なくするのはもちろんですが、全員でカバーできるチームにしていきたいです。

 追手門大・藤田 対外試合を1試合も組めなかったので、ぶっつけ本番でリーグ戦を迎えることが一番の不安材料です。それでも全員が優勝するという気持ちで練習に励んでいるので、まずは守備を固めて守り勝つ野球を目指します。

 ――キーマンになる選手は。
 天理大・久後 プロ入りを目指すエース左腕の森浦(4年=天理)と4番の大石(4年=大阪桐蔭)ですね。自身の活躍が今後の進路にもつながると思うので、有終の美を飾ってほしい。

 大産大・中西 4年生の活躍が勝敗のカギを握ります。1年生からリーグ戦に出場している藤井倭(4年=市尼崎)には打線をけん引してもらい、早川(4年=尼崎工)には勝ちを呼び込む投球を見せてほしいです。

 関西国際大・松本 エース左腕の武次(4年=西脇工)は昨年、春秋ともに成績を残せず悔しい思いをしているので、今季こそやってくれると思います。打線では4番の日田(4年=八戸学院光星)の一発に期待しています。

 大体大・市成 前主将の坂井(4年=三重海星)はもちろん、エース左腕の中村(4年=箕島)が教育実習で抜けてしまう分、森山(4年=日南学園)と杉本(2年=日本航空石川)がその穴を埋められるかポイントです。

 甲南大・冨士 投手は継投になると思いますが、前主将の石川(4年=奈良大付)が大黒柱として活躍してくれれば。打線は4番の山本侑(4年=履正社)が軸になるので、その前に走者をためていきたい。

 追手門大・藤田 昨秋の1部昇格を決めた入れ替え戦で先発した古川(4年=武庫荘総合)と俊足の倉本(4年=近江)です。僕たちは少ないチャンスをものにして戦うチームなので、倉本には足でかき回してほしい。

 ――期待する新戦力は。
 天理大・久後 大石に次ぐスラッガーとして、近藤(1年=八戸学院光星)の長打力に期待しています。

 大産大・中西 今、最も期待されているのが土井(3年=交野)です。長打力、打率ともに高く、「4番DH」での出場になると思います。

 関西国際大・松本 これまでは代走など途中出場が多かった山口(4年=東洋大姫路)にリードオフマンとして打線をけん引してほしいです。

 大体大・市成 センターラインを守る捕手の阿吹(2年=神辺旭)と遊撃手の石川(1年=駒大苫小牧)の成長なくして優勝はありません。

 甲南大・冨士 鼻本(3年=滝川二)が活躍してエース不在の穴を埋めてくれれば、目標のAクラスも見えてくると思います。
追手門大・藤田 投手の安居(1年=初芝立命館)にリーグ戦の経験を積んで、来季以降につなげてほしいです。

 ――秋季リーグ戦への意気込みを。
 天理大・久後 目標はあくまで全国優勝で、リーグ優勝は通過点だと思っています。ただ、先だけを見るのではなく、一戦一戦を大事に戦います。

 大産大・中西 昨秋までのチームのいいところは受け継ぎつつ、足りないものを補えるように練習してきました。その成果を出して、優勝を果たします。

 関西国際大・松本 下級生からの「4年生を勝たしてあげたい」という思いがひしひしと伝わってくるので、何が何でも優勝して明治神宮大会に出場します。

 大体大・市成 野球ができない日々が続いたので、まずは野球ができるということに感謝して試合に臨み、全員で楽しみながら優勝を目指して頑張ります。

 甲南大・冨士 春季リーグ戦を戦えなかった4年生の分まで戦いたいと思います。目標のAクラス入りのためにも、全員野球で全力を尽くします。

 追手門大・藤田 6季ぶりの1部での戦いになりますが、目指すのは優勝、そして明治神宮大会出場です。来季以降につなげるためにも、チームとして吸収できれば。

 <出席者>
天理大 久後 健太(3年=明徳義塾)
大産大 中西 龍一(3年=日本航空)
関西国際大 松本 康希(4年=聖光学院)
大体大 市成 啓悟(3年=高川学園)
甲南大 冨士 佳資(3年=鳴  門)
追手門大 藤田 幸永(4年=福知山成美)

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