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関西大学野球リーグ

【近畿学生野球のキーマン】奈良学園大・末武外野手

[ 2019年8月30日 15:54 ]

豪快な長打が魅力の奈良学園大・末武大虎
Photo By スポニチ

奈良学園大の巻き返しのカギを握る男は潜在能力抜群の「無名の男」だ。3年生になった末武は今春、和歌山大2回戦で代打で1打席出場しただけで結果は三振。「ずっと補欠だったので、まずは試合に出たい。そして一生懸命に頑張って日本一に貢献したい」と笑った。
 1メートル81、84キロ。筋肉質の体で背筋力は200キロを超える。これまでは「遠くに飛ばすことしか考えていなかった」が、近江の主将として昨夏の甲子園大会に出場した1年生の中尾雄斗からティー打撃の重要性を学び飛躍のきっかけをつかんだ。「すごいんですよ、彼は。知識がある。僕はあまり先輩後輩を気にしないので」。4種類のティー打撃を毎日1時間反復することで打球を捉える感覚を養った。夏のオープン戦で結果を出しレギュラー候補に名を連ねるまでになった。
 酒井真二監督の期待は大きい。「打線は一本で生き返ることがある。彼にはそういうものを求めている。性格もいいしチームに与える影響が大きい」。4位に沈んだ春。勝ち点を落とした上位3校との戦いでは3度の零敗を喫するなど8試合で13得点と得点力不足に苦しんだ。流れを変える豪快な長打の魅力を末武は持っている。
 出塁率と長打率を足し合わせた数値で打者を評価する指標の一つであるOPS。真顔で「何ですか、それ。分かりません」と首をかしげ、動画サイトで強打者の映像を見ても「正直よく分からないんです」と笑い、参考にはしない。3季ぶりの覇権奪回へ、天然素材の開花が待たれる。

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