関西大学野球リーグ

【近畿学生野球のキーマン】大阪市大・玉井投手と篠原捕手 黄金バッテリーいざ復活

[ 2019年4月5日 15:36 ]

大阪市大の玉井(左)と篠原のバッテリー
Photo By スポニチ

 玉井(4年=佐久長聖)が復活にかける春になる。一昨年秋、2年生で大市大24年ぶりの優勝に貢献した左腕は明治神宮大会出場を争う関西選手権で左肘を痛めた。靱帯(じんたい)損傷で昨年は全く投げていない。自身の血液から採取した血小板を注入して再生をはかるPRP療法を選び、今春、投球再開にこぎつけた。
 つらい日々を越え「チームに貢献したい。先発として試合をつくることに専念したい」と前を向く。元近鉄の高柳出己コーチ(54)の下、青写真を描く。
 佐久長聖時代はベンチにも入れず、甲子園出場時はアルプス席にいた。それでも同校・藤原弘介監督(45)が「絶対大学でやれる」と推薦され、入学後に開花した。1年春のデビュー戦で2度もボークを犯すほどの感激を忘れていない。
 その玉井が「彼が言うことに誰もがついていく」と信頼を寄せるのが主将・捕手の篠原だ。高校3年春の近畿大会で大阪桐蔭を破った際の主将だった。
 一昨年春夏と一塁手でベストナイン。リーグ史上5人目となる通算100安打にあと33本と迫る。昨年は「打撃が全然」と、篠原もまた、復活にかける。
 辻盛英一監督(42)は年間約300日グラウンドにいながら生命保険会社で13年間トップセールスの成果を残し、著書『営業は自分の「特別」を売りなさい』を出した。自身の「特別」は野球で「他校に負ける気はしない」と手応えを持って臨む。

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