関西大学野球リーグ

【関西六大学野球のキーマン】背中で語る大黒柱 大経大・大村主将

[ 2019年4月3日 15:23 ]

大経大・大村
Photo By スポニチ

 栄誉を手にしても満足感はない。昨秋、ともに初となる首位打者とベストナイン(三塁)の2冠を獲得した大経大・大村は目前に迫る戦いに目を向けた。


 「好機になると積極的になりすぎる。打点が少ないので、冷静に甘い球を1球で仕留められるようにしたい」


 昨秋は4番としては物足りない8打点も、45打数19安打の打率・422。13試合で無安打1試合、三振も2つと安定感を見せつけた。「監督が打撃の変化にいち早く気付いてくれるので、形が崩れる前に修正していました」。巨人、オリックスで7年間プレーした山本和作監督と二人三脚で安打を積み重ねた。


 実は、福知山成美のエースで投手として入部。1年春からリーグ戦に登板し白星は付かなかったが龍谷大戦で6回2安打無失点と好投したこともあった。ただ、伸び悩んだことで2年春のリーグ戦中に打者転向を直訴。「(山本監督と)チームで一番練習をすると約束した」という通り、2年秋には早々とレギュラー奪取。指揮官から「勝ちたい気持ちが一番強い」と努力と姿勢を認められ3年春からは主将も務める。「経大のカラーはいい意味で上下関係がないのでやりにくさはなかったです」。チームの先頭に立ち今春で3季目になる。


 課題は「ネガティブなことばかり考えてしまうんです」と打ち明ける守備面だ。失策数は昨春4で同秋3。「ミスしても、みんなが声をかけて切り替えさせてくれる」と仲間にも助けられ打撃に影響が及ぶことはなかった。もう一つの課題!?は打つときに口をすぼめるクセ。こちらは、なかなか直る気配はない…。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る