関西大学野球リーグ

【近畿学生野球】大阪市立大学・飯田紘生外野手、板野修平捕手 攻守のカギ握る4年生コンビ

[ 2018年8月31日 12:37 ]

大市大の攻守のキーマンに指名された飯田(左)と板野
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 辻盛英一監督が攻守で各キーマンに指名したのが飯田と板野の4年生コンビだ。

 「超攻撃野球」で2季連続Vを狙った今春はチーム打率・232、同得点32はともにリーグ4位。つながりを欠いた一つが飯田の不振だった。2年春に定位置確保も昨秋は開幕から5戦連続、13打数無安打で以降は先発落ち。春も開幕戦に先発したが結果を残せず4試合出場に終わった。

 不振に陥った要因の一つのプレーが昨秋の奈良学園大戦。1死満塁、カウント3―1からボール球を打ち三ゴロで好機をつぶした。「調子良くリーグ戦に入ったのに結果が出ず焦りがあった」。一度崩れた打撃は簡単に元に戻らず「ビデオで見ると、打てるような雰囲気がなかった」と振り返る。夏場は1・5キロと700グラムのバットを用い、下半身主導で、スイングスピードの速さを体に覚えさせる練習を繰り返した。「最後なんで打席を楽しみたい」の言葉が自信回復を印象付ける。

 昨秋まで、下級生から正妻に君臨した土井がいたこともあり、今春から先発マスクをかぶる主将の板野は「失点は捕手の責任。プレッシャーがあった」と振り返る。チームとして13試合で27盗塁を許したことでスローイングを見直した。コーチ陣の助言を受け、自慢の強肩に頼るのではなく、送球時のステップを速くすることに重点をおいた。「結果的に安定した」と二塁送球完了は常時1・9秒台をマークする。

 塘本(とうもと)、山崎ら投手陣は下級生が多い。「気持ちよく、信頼して投げてもらえるように」。扇の要として腰を据える。(吉村 貢司)

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