関西大学野球リーグ

【近畿学生野球】奈良学園大学 王座取り戻す!逆襲のキーマンだ立石

[ 2018年4月13日 11:49 ]

奈良学園大の王座奪回キーマンは立石だ
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【奈良学園大学】

立石 哲士外野手

 王座奪回が至上命令となる。昨年は春秋ともに優勝を他校にさらわれた奈良学園大。宮本(現ヤクルト)、村上(現巨人)ら主軸が抜けた今春、逆襲のキーマンに指名されたのは立石だ。

 「諦めず、泥臭く、神宮出場を目指します。神宮でも勝ちきれるチームになりたい」

 初めて全試合に先発した昨秋リーグ戦で眠っていた才能が開花した。阪南大戦(南港中央)では左翼に、和歌山大戦(豊中ローズ)はバックスクリーンへ本塁打。村上の「もっと下半身を使って打ってみたら?」の助言が長打量産のヒントになった。履正社の1年先輩にあたる宮本の背中を5年間追ってきたことも好影響を及ぼす。

 2人の薫陶を受けた立石の変化を、酒井真二監督も感じ取っている。「宮本がしっかり教育してくれたんだと思う。野手では立石が一番の柱になります」と期待を寄せた。明大・吉田、日大・八田、同大・辻ら高校時代の同期の存在も刺激材料で、神宮での再会が大きなモチベーションになっている。

 大舞台に強いのも立石の強みだ。履正社で準優勝した14年選抜。2回戦・駒大苫小牧戦で1点を追う9回無死一、二塁から左翼へ同点二塁打を放ちサヨナラのホームも踏んだ。

 投打二刀流の来秋ドラフト候補・菅田大介(3年=京都共栄学園)が今季は投手に専念するだけに、立石が打線を引っ張りたい。「どんな形でも出塁して足でプレッシャーをかけたい」。昨年は失意に暮れた元王者が、全力でプライドを取り戻しにいく。

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