阪神・渡辺諒 スタメン起用に応える先制打 「一番パ・リーグ知っとる」岡田監督も交流戦での活躍期待

[ 2023年6月2日 05:15 ]

交流戦   阪神2―4西武 ( 2023年6月1日    ベルーナD )

<西・神>2回、適時打を放つ渡辺諒 (撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 「6番・DH」で先発出場した阪神・渡辺諒が、2回無死一、二塁の先制機できっちり結果を出した。先発の宮川が初球に投じたパワーカーブを引っ張り込み、犠打を警戒してやや前寄りにポジションを取っていた三塁・マキノンの左を破った。4月14日DeNA戦(横浜)以来、今季3度目の先発抜てきに、発奮の一撃だ。

 「バントのサインは出なかったし、初球から甘い球ならいこうと思っていた。前のシェルドン(ノイジー)、大山さんにもカーブが多かったので、来るだろうなと思っていた」

 渡辺諒が第1打席を迎えた時点で、宮川は近本、中野、ノイジー、大山、佐藤輝の5人に対する全22球中、実に13球もパワーカーブを投じていた。軌道と特長はインプット済み。だから、甘く浮いてきた“失投”を砕くのはそう難しいことではない。二走・大山の激走にも助けられ、貴重な先制点を生み出した。昨年10月に交換トレードで加入。昨季まで所属した日本ハム時代は、西武戦の通算打率・304(283打数86安打)と好相性だった。本人は「たまたま」と意に介さないが、数字は正直だった。

 「一番パ・リーグ知っとる。最初からなあ、この3連戦1回ぐらい行こう思とったよ」

 岡田監督の采配に一振りで応えた28歳。今後待ち受けるパ・リーグの猛者相手に、直球も変化球も“破壊”できる男の存在は不可欠だ。(八木 勇磨)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年6月2日のニュース