侍・栗山監督「1試合1試合が生涯忘れられない試合」退任会見であいさつ

[ 2023年6月2日 12:37 ]

 <侍ジャパントップチーム栗山監督退任記者会見会見場>栗山監督(撮影・木村 揚輔)
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 侍ジャパンの栗山英樹監督(62)が5月までの任期満了に伴い同31日に退任し、2日、都内で退任会見に臨んだ。栗山氏は日本ハムを10年間率い、21年12月に代表監督に就任。エンゼルス・大谷、パドレス・ダルビッシュら大リーガーを招集し、3月のWBCで14年ぶりの世界一に導いた。

 栗山監督は冒頭、「短い期間なのか長い期間なのか分からないですが、監督を務めさせていただいた。たくさんの方に応援いただきましてありがとうございました。結果的に勝ちきることができて先輩方が作ってくださった日本野球の素晴らしさを少しだけ伝えることができたかなと思います」と感謝の言葉を口にした。

 印象に残った試合を問われると「僕にとってはWBC7試合全てですね」ときっぱり。「最初の試合もすごく大事な試合だったし、例えば中国戦でもチェコ戦でも相手の一生懸命な姿であったり、そういったものを感じながらこっちも気がつくことがあったので、1試合1試合意味があったので、勝ちきった瞬間も大きいかもしれませんが、1試合1試合が生涯忘れられない試合かなと思います」としみじみ。そして「すべての選手が自分のことを捨てて日本野球のために集まってくれた。感謝します」と改めて選手たちの功績を称えた。

 そして、今後に向け「これから野球の伝道師たれと最後に選手達にお願いしたけど、僕以上に選手達は分かっていて、しっかりやってくれると思う」とし「日本野球をこれからも応援し続けたい」と語った。

 栗山監督は、初の日系人となったカージナルス・ヌートバーを招集。レッドソックス・吉田もメジャー移籍1年目で異例の参加となり、今後のチーム編成に新たな道を切り開いた。さらにメジャー組の国内調整のための試合出場をMLBに強く要望。将来に向け、出場選手の調整が平等にできるよう訴えた。今後の大会を見据えてそれ以外にも数多くのルールの改善を求めるなど、全力で駆け抜けた。

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