広島・新井監督 オリ舜平大攻略へ羽月、韮沢、林の若手3人先発も不発「糧として成長して」

[ 2023年6月2日 06:00 ]

交流戦   広島2―9オリックス ( 2023年6月1日    京セラD )

<オ・広>3回、韮沢は三振に倒れる 
Photo By スポニチ

 狙いは明確だった。広島・新井監督は、進撃を続ける20歳の山下攻略に向けて、羽月、韮沢、林と20代前半の3人を先発起用した。

 「真っすぐに強い打者を先発で使おうと、そこを基準に選んでいった」

 30代の菊池、マクブルームらを「休養を与えながらと思っている」とベンチスタートにし、山下の150キロ台後半の直球への対応力を重視したオーダーを組んだ。結果的に難敵のハードルは高く、フレッシュな3人とも無安打に終わったが、「いい投手は自分が打席に立って、肌で体感しないと分からない。一流の投手と対戦して、糧として成長していってもらいたい」と今後へ期待を込めた。

 「9番・二塁」で出場した23歳の羽月は今季初先発だった。3回1死一塁では154キロ直球を中飛。5回先頭では内角カーブに全く反応できず見逃し三振に倒れるなど、3打数無安打に終わった。

 「真っすぐが一番良いので、とにかく真っすぐだけは捉えられるようにと意識していた。カーブが入ってきたら、真っすぐのイメージがぼけてしまった」。直球を狙い、鋭いカーブに幻惑された羽月は唇をかんだ。

 ともに現在22歳の、2番・韮沢、8番の林も、いずれも4打数無安打と結果は出なかった。打線はオリックスとの3連戦で先発投手から計20イニングで1得点と苦しみ、交流戦は1勝2敗と負け越しスタート。それでも新井監督は「彼(山下)の真っすぐに対して、いい反応をしていた」と好印象を口にした。きょう2日からは本拠地マツダスタジアムに戻ってのソフトバンク3連戦。悔しさを糧にした若手の奮起が見たい。(長谷川 凡記)

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年6月2日のニュース