ソフトB・柳町 奮起の自己最多タイ3打点 「ヤナギ」対決3番勝負“勝ち越した”

[ 2023年6月2日 05:56 ]

交流戦   ソフトバンク5―6中日 ( 2023年6月1日    ペイペイD )

<ソ・中>3回、適時内野安打を放つ柳町。投手・柳(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは1日の中日戦(ペイペイドーム)で、3試合連続無安打だった柳町達外野手(26)が奮起、2本の適時打を放ち自己最多タイとなる1試合3打点を挙げる活躍を見せた。試合は7回に柳田の適時打などで同点に追いついたが、8回に5番手・津森が勝ち越を許し2連敗。中日との交流戦は3年連続負け越しとなった。5月25日まで7試合連続無失点だった救援陣は、5試合連続失点と不安を残した。

 中日先発・柳VS鷹の6番柳町。ヤナギつながりの初対決3番勝負は2勝1敗で勝ち越した上に、自身最多タイ3打点までつけた。

 「最近、打てていなかったんで、チャンスを生かすことだけを考えました。悪くても良くても、打席には立たないといけない」

 12試合連続のスタメンで、この日は4試合連続で6番。初打席から打線の勢いを消さなかった。初回先頭の中村晃、牧原大が単打とし同1死一、二塁で4番「ヤナギタ」は四球を選択。なおも同2死満塁で柳町はカウント1―2から内角低め直球をしぶとく左前へ。一気に2走者が生還した。

 「チャンスで絶対に先制点をと。追い込まれたが何とかしぶとくヒットにできて良かった」。幸先良く、粘りの先制2点打とすると3回1死一、三塁では積極的にファーストストライクを仕留めた。カウント1―0から、柳のチェンジアップを強振。中堅方向に抜ける強いゴロを二塁手・福永が横っ跳びで好捕も送球できず。一時、勝ち越しに成功し「タイムリーとなる、いい一本が出て良かった」と、少しだけ笑った。

 3、4打席こそ凡退したが4試合ぶり安打をマークし2安打3打点。昨季5月28日、ペイペイドームでの交流戦・広島戦以来の3打点。6月の初戦、交流戦での柳町の復調の兆しに敗戦に表情こそ硬い藤本監督も、少し手応えをつかんでいた。

 「はい、うまくね、よく打ってくれましたね、はい」。ただ、チームは21年から3年連続カード負け越し。順位は、交流戦7位タイとなったが柳町は「まだ分からないですけど、これで、良くなってきたらいいなって感じです」。初3打点を刻んだ好相性の広島戦から勢いを加速させる。(井上 満夫)

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