不振ノイジー先発落ち示唆 阪神・岡田監督「勝ってに打っとるやろ。クソボール。ボールばっかり」

[ 2023年6月2日 05:15 ]

交流戦   阪神2―4西武 ( 2023年6月1日    ベルーナD )

<西・神>7回、選手交代を告げる岡田監督(撮影・大森 寛明)
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 阪神は1日、西武戦に2―4で敗れて2連敗を喫し、6カードぶりに負け越した。岡田彰布監督(65)は、交流戦に入ってから低調な打線に「危機感を持て」とカツ。特に、4打数無安打に終わった新助っ人シェルドン・ノイジー外野手(28)をやり玉に挙げ、スタメン落ちを示唆した。リーグ2位のDeNAが勝利して5ゲーム差。甲子園に戻る2日からのロッテ3連戦で、「絶対止めなアカン」と連敗阻止を厳命した。

 零敗でも余裕すら漂わせた前夜から一転、岡田監督は怒りをにじませた。交流戦が始まってから、打線がとにかくつながらない。6四球を選んで塁上をにぎわせながらも、今季最多タイの3併殺もあって、わずか2得点に終わった。西武3連戦で最も多く得点したのは初戦の3点。6カードぶり負け越しの要因をつくった打線にカツを入れた。

 「今の打線のつながりで言うたら、ズルズルいきそうな負けやで。ただ単の負けじゃないよ。簡単に考えていたら、ズルズルいってしまうよ、これは。どれぐらい危機感を持つかやろな」

 ノイジーが特に深刻だ。初回1死一塁で空振り三振。スタートを切っていた中野が刺される“三振ゲッツー”で、勢いをしぼませた。2打席目以降は、全て走者を置きながら3打席連続で平凡な右飛。1点を追った5回は2死二塁で倒れ、バットを叩き付けた。衝撃で破片が飛ぶほどの悔しがり方で「(状態は)最悪だね。それ以外、言いようがない」と自身を責めた。

 悩めるN砲に対し、指揮官は容赦なかった。「勝手に打っとるやろ。初球でもな。クソボール。ボールばっかり。なんぼ言うてもあかんわ。あそこで切れてしまうから線にならんもんな」。5月17日に・291まで上がった打率は、・255まで低下。内容も伴わず「打てへんのなら、いつまでも使わへんよ」と、きょう2日のロッテ戦での先発落ちを示唆した。小野寺に出番が回りそうな気配だ。

 ロッテ初戦は雨予報で、中止になれば9連戦が待ち受ける。負の流れを早く断ち切るためにも「そら、絶対に止めなあかんわけやから。止めるためにはどうするか、ということやろ」と、連敗阻止に全力を尽くす考えを示した。今季は6度も3連敗の危機を脱しているとはいえ、その粘りがいつまでも通用するわけではない。貯金16の楽観ムードを引き締めた。(倉世古 洋平)

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