Rソックス・吉田 打率2位弾、4戦連続マルチで・317に上昇、WBC準決勝再現!右翼ポール際へ7号

[ 2023年6月2日 02:30 ]

インターリーグ   レッドソックス4―5レッズ ( 2023年5月31日    ボストン )

レッドソックスの吉田(AP)
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 レッドソックスの吉田正尚外野手(29)が31日(日本時間1日)、マサチューセッツ州ボストンで行われたレッズ戦に「4番・DH」で出場し、7号ソロを含む2安打1打点。早くも今季3度目の4試合連続マルチ安打で、打率はア・リーグ2位の・317に上昇した。試合には敗れたが、頼れる4番は好調を維持。アピールを続ければ1年目で球宴選出の可能性もある。

 鍛え抜かれた肉体、そして卓越した打撃技術。吉田が、内角カットボールに反応した。力んで手首を早く返したりすればファウルになる難しいコースに対し、体全体の回転運動で、インサイドアウトの理想的なバット軌道を実現。打球は球場名物である右翼の「ペスキー・ポール」際に消えた。

 「(本塁打は)ボールの内側を打つことができた。“切れるな”と思いながら(打球を)見ていた。手だけでなく、体の連動がうまくできた場合に、ああいう打球がいく」

 2回に先制7号ソロ。世界一奪還に貢献した3月のWBCでも内角の変化球に対し、同様のスイングで右翼ポール際へ一発を放った。準決勝のメキシコ戦で0―3の7回に放った同点3ラン。点差以上に重い展開でチームに勇気を与えた。8回は高め直球の下側を叩いてスピンをかけることで滞空時間を生み出し、今度は左翼名物の巨大フェンス「グリーンモンスター」に直撃の二塁打。これで日本選手では10年のマリナーズ・イチロー以来、13年ぶりとなるシーズン3度目の4試合連続マルチ安打とした。

 チームは3連敗も打率はア・リーグ2位の・317まで上昇。一発こそ4日のブルージェイズ戦以来だが、5月は打率・354で月間最優秀新人の受賞も見据える。この日から球宴ファン投票が開始。アストロズのアルバレス、ヤンキースのジャッジらア・リーグ外野部門は激戦区だが、選出のチャンスはある。

 「月で3割を積み重ねれば、最終的な数字も残る。打つべき球を打てている」と吉田。メジャーリーガーの中ではひときわ小柄な1メートル73の男が、大きなフォロースルーでファンを魅了している。

 ≪イチ以来13年ぶり≫吉田が4月22~25、5月1~4日に続き今季3度目の4試合連続マルチ安打。日本選手がメジャー1年目の5月までに3度、4試合連続マルチ安打を記録するのは初めて。1年目に限らず年間3度以上も、10年イチロー(マリナーズ)の3度以来13年ぶりだった。日本選手のマルチ安打の最長は、イチローの7試合で通算5度、メジャー記録は23年カージナルスのR・ホーンズビーの13試合となっている。

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