リーグ制覇に貢献 青学大3人目のエース松井「どんな場面でも…」日本一へ向けても欠かせない存在に

[ 2023年6月2日 08:00 ]

青学大・松井
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 東都大学野球リーグで06年春以来、17年ぶりのリーグ制覇を完全優勝で成し遂げた青学大。ともに今秋ドラフト候補の常広羽也斗投手(4年)と下村海翔投手(4年)を中心とした強力投手陣を武器に、開幕戦での黒星後は破竹の10連勝と、他を圧倒する戦いぶりが印象的だった。

 常広と下村のダブルエースに注目が集まるが、まさに3人目のエース松井大輔投手(4年)の存在こそ、リーグ制覇を果たしたチームにとっては欠かせなかったはずだ。

 今季は全て中継ぎでの登板ながら、22回を投げて防御率0・82で最優秀防御率を受賞。リーグ戦中はピンチやビハインドの場面から登板し、流れを変える投球を何度も披露し安藤寧則監督も「きょうは松井に助けられた」と感謝することも多かった。

 高校時代は岐阜の名門・県岐阜商のエースとして下級生の頃から活躍。だが、3年春に左膝の靱帯(じんたい)を損傷する全治1年の大けがを負い、最後の夏はマウンドに立つことなく高校野球を終えていた。手術もする大けがだったが、高校卒業までは懸命にリハビリにも励み青学大では1年から活躍。20年秋に2部で優勝し21年春からの1部復帰にも、主戦投手として大きく貢献した。

 今は常広と下村に注目が集まるが、松井は「あの2人に力を出してもらうことが一番なので、そのために自分はどんな場面からでもいく準備をいつもしている」と頼もしい。

 5日に開幕する全日本大学野球選手権は松井にとっても初の全国の舞台。決勝まで勝ち上がれば6日で4試合を戦うこととなる。「自分の任されたところで全力で投げるだけです」。最速147キロを誇る頼れる右腕の存在が、日本一へ向けても必要になるに違いない。(記者コラム・村井 樹)

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