リーグワーストの41盗塁を許すなど走られ放題のドジャース ロバーツ監督「今の我々には答えがない」

[ 2023年4月30日 09:55 ]

ドジャースのロバーツ監督(AP)
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 常勝球団ドジャースが今季は5割前後と調子が上がらない。大きな理由の一つが「盗塁」にあると大リーグ公式サイトが29日(日本時間30日)に指摘している。

 けん制は3度目までに走者をアウトにできなかった場合、ボーク扱いになるなど新ルールで走りやすくなったこともあり、ドジャースは27試合を終えた時点でリーグワーストの41盗塁を許している。4月6日から同9日、ダイヤモンドバックスとの4試合のシリーズでは9日の試合で1試合5盗塁を許し、6-11の完敗。4試合で計8盗塁を許し、シリーズ1勝3敗だった。

 4月25日から同27日のパイレーツとのシリーズでは、26日に6盗塁を許し1-8の完敗。シリーズは3試合で12度の盗塁を許し、1勝2敗だった。現役時代、盗塁の名手だったデーブ・ロバーツ監督は「四球であろうが、安打であろうが、敵は塁に出れば我々の弱点をついてくる。今の我々には答えがない。対抗策はなるべく走者を出さないということだけ。出すとやられる。責任は投手にあるが、捕手にある時もある。簡単に直せればいいけど、そうはいかない」と頭を抱えている。

 ドジャース投手陣で今季3個以上の盗塁を許した投手は8人。特に良くないのがノア・シンダーガードで既に9個の盗塁を許し、リーグワースト。元々走者をホールドするのが苦手だったが、新ルールで、より弱点をつかれている。8人のうち5人がリリーフ投手。明らかにリリーフ投手の方が盗塁対策が進んでおらず、ロバーツ監督は継投策にも影響していると打ち明ける。

 「走られてしまうリリーフ投手なら、走者がいる場面では起用できない。投手個々でもうちょっとうまくやれるよう責任を負って欲しい」と訴えている。問題はモーションを盗まれやすい投手だが、ドジャースについては捕手も刺せる機会にきっちり投げられていない。オースティン・バーンズ、ロバート・ウィンズ、ウィル・スミスの3人の捕手は苦戦している。一方でドジャースの攻撃陣は11個しか盗塁を決めていない。28日のカージナルス戦も試合には勝ったものの、ラーズ・ヌートバーらにトータルで3個の盗塁を許している。

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