楽天 12球団ラスト!今季23戦目初の連勝 9回ドラ1荘司のプロ初勝利消えるも…西川が延長10回V打

[ 2023年4月30日 18:57 ]

パ・リーグ   楽天7―6西武 ( 2023年4月30日    ベルーナD )

<西・楽>延長10回1死二塁、西川(右から2人目)は適時二塁打を放ち、ベンチに向かってポーズを取る(撮影・小海途 良幹)
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 楽天が今季23試合目で初の連勝を決めた。ドラフト1位ルーキー荘司康誠(22)がプロ2度目の先発登板。2回に小郷が先制3ランを放つなど3回までに6点の援護をもらった22歳は、5回107球を投げ7安打7奪三振2四球2失点でプロ初勝利の権利を持って降板した。しかし、6―4と2点リードで迎えた9回に松井がまさかの2失点(自責0)でプロ初勝利が消えた。振り出しに戻ったゲームは、延長10回に西川が勝ち越しの右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、苦しみながらもチームは今季初連勝を飾った。

 7回無死満塁のピンチをベンチで祈るように見守った。ルーキー荘司は5回2失点と力投、6回は安楽が無失点に抑えた。7回に3番手でマウンドに上がった西口は2番・西川、3番・外崎に連続中前打を浴び、4番・中村には四球でピンチを招く。続くマキノンを空振り三振に斬った後、呉念庭に中前打を許し2者生還。2点差に迫られるとベンチが動いた。なおも続く1死一、二塁のピンチに4番手・伊藤茉を投入。気迫の投球で児玉を一飛、代打・鈴木将を一ゴロに打ち取り得点を許さなかった。

 8回は宮森が無失点。しかし、荘司の祈りむなしく9回に松井が守備のミスもあり2点を失い(自責0)延長戦に突入。ドラ1ルーキーのプロ初勝利が消えた。延長10回に先頭の鈴木大が右前打で出塁。ここで代走・田中和を送ると小郷の犠打で二塁に送ると、西川が西武7番手・平井の投じた4球目144キロの真ん中高めの直球をジャストミート。右翼フェンス直撃の勝ち越し打となった。10回のマウンドには7番手の酒居が上がり、今度こそ無失点に抑え、4時間57分の激闘を制し12球団ラストとなる今季初の連勝を決めた。

 初回の自軍の攻撃中にベンチ前でキャッチボールを始めた際に“暴投”し試合を止めてしまう“初々しい”アクシデントも、初回を無失点に抑え安どの表情を見せた荘司。4点の先制点をもらった直後に、相手4番・中村に3戦連発となる7号ソロを浴びるなど2点を失ったが、必死に腕を振った。安打は打たれるものの、大きく縦に割れるカーブを軸に要所で三振を奪う力投。5回までに107球を投げ、ベンチで大粒の汗を拭った。6回から安楽がマウンドに上がった。

 ここまで12球団で唯一連勝がないチームは、2回に打線がつながった。先頭の5番・岡島が四球を選び、続く鈴木大が右翼線を破る二塁打を放ち無死二、三塁に。大きなチャンスで打席に入った小郷は、相手先発右腕・与座が変則サイドから繰り出す球に食らいつく。そして7球粘った後に与座が投じた119キロの真ん中に入って来た甘いチェンジアップを見逃さなかった。引き付けてすくい上げると打球は大きな弧を描いて右翼席に飛び込んだ。小郷の今季初となる先制の3ラン。沸き立つベンチの最後に待ち受けていた先発の荘司も満面の笑みで出迎えた。この回もう1点を加え、今季初の連勝に向けて、苦しむ楽天打線が9人攻撃で4点を挙げた。3回には鈴木大が2戦連発の2号2ランを放ち、再びリードを4点に広げた。

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