群馬に「直球王」爆誕 高崎商大付・星野が68球オール直球で樹徳撃破 最速146キロ

[ 2023年4月30日 15:38 ]

春季高校野球群馬県大会 準々決勝   高崎商大付3―0樹徳 ( 2023年4月30日    高崎城南 )

68球をオール直球で投げきった星野(撮影・柳内 遼平)
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 高崎商大付が3―0で樹徳を下し、準決勝に進出した。4回から救援したプロ注目のエース右腕・星野空(3年)は6回を1安打無失点。直球は自己最速を1キロ更新する146キロをマーク。68球をオール直球で投げきり、準決勝進出に導いた。

 「リリーフでいつでも行けるように準備をしていました。テンポを良くしてチームを勢いづけられるように心がけています」

 驚きの投球スタイルだ。直球、直球、また直球。打者が直球に絞っていても逃げずに真っ向勝負を続けた。準決勝進出が懸かる大事な一戦だったが、渡辺賢監督から「真っすぐで打たれてもいい」と指示を受けてマウンドに上がった。

 「基本はアウトコースへの真っすぐ。テンポを大事にしています。スライダーはボールが増えてしまう。正直、(直球だけでも)怖さはない。夏に向けてもう1つ上の伸びとコントロールを手に入れたい。課題を克服したいと思います」

 昨冬の練習で計測した145キロを1キロ更新。冬の練習期間はウエイトトレーニングで筋肉量を増やすこと、柔軟性をつけて体を連動させることをテーマに掲げて成長を果たした。直球のみの配球でも相手を打ち取る直球の質も手に入れたが「手元で伸び上がるような直球にしたい」とさらなる成長を誓った。(柳内 遼平)

 ◇星野空(ほしの・そら)2005年12月21日生まれ、群馬県高崎市出身の17歳。塚沢小1年時に塚沢リトルジャイアンツで野球を始め、塚沢中では軟式野球部に所属。高崎商大付では1年秋からベンチ入り。1メートル75、72キロ。50メートル走6秒6、遠投116メートル。右投げ左打ち。

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