阪神・近本 “淡路島の絆”で2適時打 今季村上登板日は打率・526「左中間はイメージしていた」

[ 2023年4月30日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神7-0ヤクルト ( 2023年4月29日    神宮 )

<ヤ・神>7回2死三塁、阪神・近本は左越えに適時二塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 阪神・村上が投げれば近本は打つ。同じ淡路島出身の兄貴分が、またしても後輩右腕を強力援護した。

 「(佐藤)輝の1点で終わらずに、みんなでつないで2点目を取ることができて良かった」

 まずは5回だ。1点を先制し、なおも2死一、二塁。2ボール2ストライクと追い込まれながらも、小川が投じた高め直球に振り負けなかった。打球は一、二塁間を破り10試合連続出塁となる右前適時打で二走・坂本を本塁へ迎え入れた。

 これだけでは終わらない。2点優勢の7回は2死三塁から「左中間はイメージしていた」と木沢の浮いたスプリットに反応。狙い通り左中間への適時二塁打で打点を稼いだ。

 村上が7回完全投球で降板した12日の巨人戦、プロ初勝利初完封を成し遂げた22日の中日戦ではともに決勝打を放った背番号5。そのバットはこの日さらに火を噴いた。これで、村上の登板日は打率・526(19打数10安打)、5打点と故郷の後輩に頼もしい姿をまたも披露した。

 この夜は2打点を積み上げた。好機拡大を最も要求される1番打者でありながら14打点でリーグトップに浮上。得点圏打率・600はリーグ2位につける。その要因として「チャンスでは(球種を)絞りやすいので。その中で、どうスイングをしていけばいいかイメージができている」と分析した。

 9回の5打席目には中前打を放ち、今季3度目の猛打賞を記録。打率、二塁打、三塁打もチームトップを快走する虎のリードオフマン。その勢いは、簡単には止まらない。(石崎 祥平)

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