阪神・佐藤輝“同期の絆”2発!村上をバットで助けた「援護点を取れて良かった。存在心強いっス」

[ 2023年4月30日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神7-0ヤクルト ( 2023年4月29日    神宮 )

<ヤ・神>5回、右本塁打を放った佐藤輝(撮影・岸 良祐)
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 同期を援護するドデカい2発だ。阪神・佐藤輝が5回先頭で2号先制ソロ、3―0の8回無死一塁でダメ押し3号2ランを放った。1試合2本塁打は昨年5月15日のDeNA戦(横浜)以来、通算4度目。決勝弾は同27日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来の殊勲だった。

 「(村上)頌樹に援護点を取ることができて良かった。(存在は)心強いっスよね」

 1本目は本能でかけた。カウント2ボールから小川の浮いたフォークに体勢を崩されながらも白球をバットに乗せ、右中間最深部へ。「いい角度の打球を打てた。風もあったのでフェンスを越えてくれた」。26日の巨人戦(甲子園)以来、3戦ぶりの豪快弾で、エース右腕攻略の突破口を切り開いた。

 「ファーストスイングで打てたので良かった。速い球をしっかり打てたので良かった」

 2本目は本領が詰まっていた。8回の第4打席。試合前に支配下登録されたばかりの丸山翔から、右翼席へ弾丸ライナーを突き刺した。格の違いを見せつける、火の出るような打球。「いい感じになってきた」。チームは今季の土曜日は開幕から4戦全勝。さらに神宮に限ると、昨季から1分けを挟んで5連勝の好相性。勝利は必然だったといえる。

 「この間の雨の(巨人戦)中止のアレからやわ。(打球を)引っ張れ言うたんやけどな。ようなってきたわ」

 25日の雨が、若き大砲の運命を変えた。岡田監督と4日前に甲子園の室内練習場で交わしたやりとりをきっかけに、たった一日で進化を遂げ、翌26日に戸郷から今季1号を放った。虎の主砲がようやく“春の眠り”から覚め、打線を“引っ張り”つつある。6戦連続安打に加えて昨年6月12日オリックス戦(京セラドーム)以来の4打点でけん引。「点を取って勝ちたい。ヤクルトに勝たないとダメ」。確かな責任感を胸に、4月の快勝締めに導く。(八木 勇磨)

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