立命大ドラフト候補右腕・谷脇弘起、3日連投も5失点KO 後藤監督はベンチ入り25人使い切る執念采配

[ 2023年4月30日 16:30 ]

関西学生野球春季リーグ第5節・3回戦   関大 6―2 立命大 ( 2023年4月30日    ほっともっと神戸 )

<関大・立命大>立命大の谷脇弘起(4年)は3回途中5失点で降板
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 立命大は勝ち点2で並んでいた関大との首位対決に敗れて勝ち点を落とした。今秋ドラフト候補のエース右腕・谷脇弘起投手(4年)は、28日の先発、29日の救援に続いて先発登板したが、3回途中5失点で降板した。

 「3連投は初めてでしたが、チームのために投げたいと思っていた。おととい(の1回戦)も負ける原因をつくったのは自分なので取り返したかったが、また足を引っ張ってしまった」

 立ち上がりから制球に苦しみ、本来の球威も見られなかった。初回は安打と四球などで1死二、三塁とされ内野ゴロの間に失点。2回は失策絡みで無死二、三塁のピンチを招き、2死後に2点適時打を浴びた。3回無死一塁からバックスクリーンへ2ランを浴びたところで無念の降板となった。

 「本塁打された球は腕を振って投げたたが、イメージと実際の球が違っていた」

 後藤昇監督は谷脇を先発させたことについて「エースの自覚というか責任感を勉強してほしかった」と意図を明かした。3回までに失った6点を追う展開で積極的に代打を送り、4点を追う9回裏1死満塁では投手の打席でベンチに残っていた最後の野手を代打起用し、25人を使い切る異例の采配を見せた。仮に追い付いて延長戦になった場合は、捕手の加藤優翔を登板させるつもりだったという。

 谷脇も後藤監督も「優勝には4連勝しかない」と前を向いた。創部100周年のメモリアルイヤーに花を添えるため、最後まであきらめない。

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