オリックス“粘りの由伸” 苦しみながら6回1失点で2勝目「気持ち入れて」チームの連敗止める

[ 2023年4月30日 05:00 ]

パ・リーグ   オリックス3ー2ロッテ ( 2023年4月29日    京セラD )

<オ・ロ> 6回、二盗を阻止した若月(左)とタッチをかわす山本(撮影・大森 寛明)
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 「粘りの由伸」だ。自身もチームも2連敗中でマウンドに上がったオリックス・山本が、3四球を与えるなど本来の調子を欠きながらも6回1失点。今季2勝目を挙げ、チームの連敗も止めてみせた。

 「走者を出しながらになってしまったんですけど、何とか粘れたので良かった」

 初回先頭の平沢にいきなり四球。1死後、井上に左中間への適時二塁打を浴びて先制された。その後も3者凡退は2回だけと苦しい展開になったが「いろいろ試しながらになってしまいましたけど」と、試合中にも攻め方などを修正しながら追加点を許さなかった。

 「相手は首位で凄い勢いのあるチームだったので、気持ちを入れてしっかり投げようと思っていました」

 14日ロッテ戦では6回1失点で佐々木朗との「侍対決」に敗れ、22日西武戦でも8回途中3失点で2敗目。この日、黒星が付けば21年5月以来2年ぶりの3連敗となるところだったが、踏ん張った。前日28日に佐々木朗の165キロ直球を右膝に受けた森が、ベンチ入りしながら欠場。絶好調だった4番不在の中での1勝はチームにとっても大きい。

 左足を高く上げない新フォームに変え、開幕前にはWBCの激闘も経験。まだ昨季までの圧倒的な姿は見せていないが、修正能力も抜群の右腕だけに本領発揮を待ちたい。(山添 晴治)

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