楽天ドラ1ルーキー荘司 プロ初勝利へ5回107球2失点 小郷3ラン、鈴木大2戦連発で6点の援護

[ 2023年4月30日 16:33 ]

パ・リーグ   楽天―西武 ( 2023年4月30日    ベルーナD )

<西・楽>力投する荘司(撮影・小海途 良幹)
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 楽天のドラフト1位ルーキー荘司康誠(22)が30日、西武戦(ベルーナD)にプロ2度目の先発登板。2回に小郷が先制3ランを放つなど3回までに6点の援護をもらった22歳は、5回107球を投げ7安打7奪三振2四球2失点で勝利投手の権利を得てプロ初勝利を中継ぎ陣に託した。

 初回の自軍の攻撃中にベンチ前でキャッチボールを始めた際に“暴投”し試合を止めてしまう“初々しい”アクシデントも、初回を無失点に抑え安どの表情を見せた荘司。4点の先制点をもらった直後に、相手4番・中村に3戦連発となる7号ソロを浴びるなど2点を失ったが、必死に腕を振った。安打は打たれるものの、大きく縦に割れるカーブを軸に要所で三振を奪う力投。5回までに107球を投げ、ベンチで大粒の汗を拭った。6回から安楽がマウンドに上がった。

 今季初の連勝を目指すチームは2回に打線がつながった。先頭の5番・岡島が四球を選び、続く鈴木大が右翼線を破る二塁打を放ち無死二、三塁に。大きなチャンスで打席に入った小郷は、相手先発右腕・与座が変則サイドから繰り出す球に食らいつく。そして7球粘った後に与座が投じた119キロの真ん中に入って来た甘いチェンジアップを見逃さなかった。引き付けてすくい上げると打球は大きな弧を描いて右翼席に飛び込んだ。

 小郷の今季初となる先制の3ラン。沸き立つベンチの最後に待ち受けていた先発の荘司も満面の笑みで出迎えた。この回もう1点を加え、今季初の連勝に向けて、苦しむ楽天打線が9人攻撃で4点を挙げた。

 3回には鈴木大が2戦連発の2号2ランを放ち、再びリードを4点に広げた。

 ◇荘司 康誠(しょうじ・こうせい)2000年(平12)10月13日生まれ、新潟県新潟市出身の22歳。東青山小時代に青山あらなみで野球を始め、小針中時代は硬式・新潟西シニアに所属。新潟明訓入学後から本格的に投手に転向し、甲子園出場はなし。立大では3年生の春からベンチ入り。1メートル88、86キロ。右投げ右打ち。

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