ソフトB・近藤 日本一も頼むぞ!栗原とKKコンビ構想、藤本監督「柳田の調子が上がらなかった場合は」

[ 2023年3月29日 07:10 ]

打撃練習で快音を響かせるソフトバンク・近藤(撮影・中村 達也)
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 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表の世界一に貢献したソフトバンクの近藤健介外野手(29)が28日、チームに合流した。ペイペイドームでの全体練習に参加。大会MVPに輝いたエンゼルスの大谷翔平投手(28)から吸収したトレーニング論などを、今季に生かしたいと話した。藤本博史監督(59)は得点力アップのため、打撃好調の栗原陵矢外野手(26)と打順を並べるプランを明かした。

 米国を下して、日本中を感動で包んだWBC決勝。あれから約1週間が過ぎたが、近藤は「疲労感は凄い。起きる時に足が重い」と激闘の疲れがなかなか抜けないと話した。それでも表情は充実そのもの。「本当に濃い1カ月になった。これからの野球人生につながる大会になった」と振り返った。

 WBCでは全7試合に2番でスタメン出場し、打率・346、出塁率・500をマークし、3番・大谷(エンゼルス)へのつなぎ役になった。日本ハム時代に同僚だった大谷と久しぶりに同じユニホームでプレーし、「投げる、打つ、全てにおいて規格外。日本にいた時もそう思っていたけど、よりレベルアップしていた」と実感したという。

 大谷とはトレーニングや打撃についての意見交換も行った。「(トレーニングで)長打力もそうだし、自分の力が入る範囲を広げていきたい。バッティングは規格外過ぎて参考にならない」と話して笑いを誘った。大会を通じて打撃が好調だった要因を「後ろに翔平がいて、やっぱり甘い球が来る。実力以上のものを後ろの威圧感で出してもらったと思っている」と分析した。

 藤本監督は侍ジャパンと同じ攻撃的な2番として起用する構想を描いている。ポイントは後ろを打つ打者の人選。「あれだけ出塁率が高いのだから、近藤の後ろは状態のいい選手と考えている」と話し、打率・415でオープン戦の首位打者に輝いた栗原を候補に挙げた。オープン戦では主に柳田が3番を打ったが、打率・235と本来の調子からは遠かった。指揮官は「柳田の調子が上がらなかった場合は栗原と(打順を)つなげる可能性がある」と話した。

 近藤は「どういう役割になっていくかを早く理解して、監督が求める選手像にフィットしたい」と頼もしかった。改めてチームのV奪回に貢献したいと話し、「打線がうまく回るよう、何番に入ってもやっていきたい」と開幕へ照準を合わせた。(森 寛一)

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2023年3月29日のニュース