東邦・石川主将 19年Vの兄・昂弥に続く兄弟制覇届かず「夏は一番上を」

[ 2023年3月29日 06:00 ]

第95回選抜高校野球大会3回戦   東邦4―5報徳学園 ( 2023年3月28日    甲子園 )

<報徳学園・東邦>4回2死一塁、石川は左前打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 サヨナラ負けの瞬間を東邦・石川瑛貴(てるき)主将はベンチで見届けた。タイブレークに突入した10回表の攻撃が目前で終了。守備固めで一塁を譲った。「何とかしのいでくれ、と思っていた」。選抜単独最多59勝目に届かず、19年春を制した兄・昂弥(中日)に続く兄弟Vの夢も散り、「みんな練習の成果を出してくれた」と前を向いた。

 エース宮国凌空が失った4点を全員でカバーした。守っては山田祐輔監督も「記憶にない」と3人の外野手がそろって本塁補殺を記録。再三のバックホームで甲子園を沸かせた。「最多勝も兄弟優勝も意識してなかった。自分たちの野球なんで。しっかり鍛えて、夏は一番上を目指す」。石川は3試合連続安打の手応えを夏への糧として持ち帰った。 (鈴木 光)

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2023年3月29日のニュース