【センバツ】広陵・中井監督「ようやく真鍋らしいヒットが出た」3安打2打点の“ボンズ”に安堵

[ 2023年3月29日 13:43 ]

第95回選抜高校野球大会準々決勝   広陵9-2専大松戸 ( 2023年3月29日    甲子園 )

<第95回選抜高校野球大会 広陵・専大松戸>4回、広陵・中井監督は生還した真鍋にOKサイン(撮影・岸 良祐)
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 広陵は打線がつながり、2010年以来、13年ぶりに4強進出した。1点を先制された直後の2回、敵失で同点に追いつきなおも無死二、三塁から濱本遥大(2年)の2点打で勝ち越しに成功。高校通算51本塁打の“広陵のボンズ”こと真鍋慧(3年)にも左中間フェンス直撃の適時二塁打が飛び出すなど、この回一挙6点を奪って逆転。真鍋は4回にも適時二塁打を放つなど、3安打2打点の活躍。13安打で9点を奪った打線をけん引した。

 試合後、中井哲之監督は真鍋について「こちらに来て、ずいぶん練習してましたし、工夫してましたし、ようやく真鍋らしいヒットが出た」と安堵の表情。一巡目で相手エース・平野を捉えたことに「すごい速い球を持ってらっしゃいますし、変化球もいいので低めの目付けだけをしっかりして積極的に足を使いながら思い切って行くと今日の試合に臨みました」とうなずいた。

 投手陣は左腕・倉重が7回途中まで2失点。後を継いだ岡山も好救援し背番号1・高尾を温存。「倉重は中国大会ですごくいい投球をしてくれていたので、倉重で甲子園使うんだって言ってもおかしくないぐらい頑張ってくれていた。思い切っていきました」と起用理由を明かし、岡山も「いい球を持ってるんですが故障に泣かされていた。故障がようやく明けてきたので期待を込めて楽な場面で登板させました」とした。

 投手陣だけでなく終盤にはベンチスタートの選手も起用するなど、高尾をのぞくベンチ入り17選手が出場。「チームの中でレギュラー争いしながら頑張ってる選手を甲子園で出場させることができて私自身うれしい」と顔をほころばせた。

 次戦、山梨学院との準決勝へ向けて「1球の集中が勝敗を分けてくるので最後の最後まで全力で戦いたい」と力を込めた。

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2023年3月29日のニュース