落合博満氏 開幕から16試合本塁打なしでも3冠王「1本のヒット、ホームランで落ち着く」

[ 2023年3月29日 17:10 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が29日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。開幕戦に感じるのは緊張より、むしろ不安だと明かした。

 開幕戦で緊張することはないが、不安は大きいという。

 「オレ、今年ホームラン打てんのかなって、1本出るまでね。ヒット1本出るまでヒット打てるのかなって。打点挙げるまで打点挙げられるのかなって。その不安はつきまとう」

 前年33本塁打を放っていたにもかかわらず、1982年シーズンは4月24日の近鉄戦で1号を放つまで、開幕から17試合で本塁打がなかった。

 「1本のヒット、1本のホームラン、1点の打点。それで落ち着く。あぁ、これでやっとスタートが切れたなっていうような感じかな」

 スタートが遅いのが悪いとは限らない。プロ4年目だったその年、落合氏は初の三冠王を獲得する。

 緊張するような気負いはないが、落合氏にとってもやはり開幕戦は特別だという。

 「スタメンは9人しかいないわけだから。9人に名前を連ねるっていうのはそれだけの名誉なことなんでね」

 落合氏はプロ野球選手にとって開幕日は「正月」という。「キャンプも正月だけどね。これから始まるぞ!っていう合図だよ」と説明した。

 オープン戦は調整で、開幕すればすべての打席が仕事になる。「その1本、打つか打たないかによって給料がガラッと変わってくる。(成績は)それをトータルした数字」と、シビアだ。

 落合氏は「だから完璧に仕事として考えなきゃいけない。それが公式戦」と、開幕戦そのものより開幕で気持ちを切り替えることが出来るかが重要だと捉えていた。

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2023年3月29日のニュース