4強進出の大阪桐蔭・西谷監督 日本一には「ベスト8からが本当の戦い」攻めの野球で連覇まであと2勝

[ 2023年3月29日 15:56 ]

第95回選抜高校野球大会準々決勝   大阪桐蔭6-1東海大菅生 ( 2023年3月29日    甲子園 )

<大阪桐蔭・東海大菅生>初回、ナインを迎える大阪桐蔭・西谷監督(右から2人目)(撮影・北條 貴史)
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 大阪桐蔭が東海大菅生に快勝し4強に進出。史上初となる2度目の選抜連覇まであと2勝とした。西谷浩一監督は春夏通算勝利数が67勝となり、歴代1位の高嶋仁元監督(奈良・智弁学園、智弁和歌山)の通算68勝まであと1勝に迫った。

 試合後、西谷監督は「まず、東海大菅生さんとは2年前、夏の大会で雨の中で非常に苦しいゲームをやりまして、その両校OBも必ず見てくれてたゲームだと思います」と21年夏の甲子園で8回途中で降雨コールドとなり、大阪桐蔭が7―4で勝利した“泥んこ試合”に触れ、その上で「今日は晴天の大甲子園で野球ができる幸せな時間でしたので、まずは心から野球をしようとスタートしました」と天候に恵まれ、思いっきりプレーできる環境が整ったことに感謝した。

 そして「東海大菅生さんは良いチームなので、簡単には勝てないので、粘り強くやろうというのが上手くいったと思います」と2桁安打、2桁奪三振と投打かみ合っての勝利を喜んだ。

 試合は初回から走者を動かすなど、積極采配し「2、3回戦は思うようにいかないゲームばかりで、“これでいいんだろうか”って昨日話をしまして、私としては“攻めていくぞ”というメッセージを込めたサインでした」と振り返った。

 ここまで接戦続きだっただけに「今日はとにかく気持ちを込めて野球を一生懸命、粘り強く粘り強くやろうと。1球たりとも手を抜くことなく、攻めて攻めて攻めまくろうと。それが必ず自分たちのリズムになるんだと、そういう気持ちで取り組みました」と責めの野球を徹底したと語った。

 それだけに、投打がかみ合っての快勝に「36校でスタートしたセンバツ大会ですけど、ベスト8に入らせていただいて日本一を狙うならば、ベスト8からが本当の戦いだと。本当に初戦のつもりでフレッシュな気持ちで入ろうとやりましたので、皆の気持ちが前に出てくれた」とうなずいた。

 10安打6点の打線に「何かしなければならないというか、このままではダメだと体と気持ちが一致してなかったのが徐々にあってきてると手応えを感じた試合でした」とし、1人で9回を投げきった前田にも「本当に気持ちを込めてキャプテンとして一生懸命投げてくれたので、野手にも伝わったと思います。ナイスピッチングでした」とねぎらいの言葉をおくった。

 準決勝、決勝へ向けて「ここから、もっともっとしんどい戦いになりますけど、ベスト8からの新たな大会に初戦、良い入りができたと勢いを持って明日1日しっかり練習して挑戦したいと思います」と気を引き締めた。

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2023年3月29日のニュース