侍打線 本番間近も遠い一発 3戦ノーアーチ…大谷、ヌートバー、正尚救って~

[ 2023年3月4日 05:25 ]

侍ジャパン壮行試合   日本代表2―7中日 ( 2023年3月3日    バンテリンD )

<侍・中>2回無死、村上は遊ゴロに倒れる(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 WBCに出場する侍ジャパンは3日、昨季のセ・リーグ最下位・中日との壮行試合で2―7の大敗。栗山ジャパンは昨年11月の強化試合からの連勝が6で止まった。

 初めて負けた。昨年11月の強化試合から続いた栗山ジャパンの連勝が「6」でストップ。決して勝敗にこだわる試合ではないが、課題は残った。

 「これだけの選手が集まっても、うまくいかない時がある。課題として早めに分かるものもあるので」

 栗山監督はかねて「全ての試合に勝ちにいく。勝ちにいくんだけど、まずやるべきことをやっていく」と話していた。打線のオプションとして3番に一塁・牧、5番には左翼で岡本和。2番近藤は右翼に入った。外野手3人のサポートメンバーに頼らず初めて正規メンバーだけで組んだ。

 その“純侍”打線が機能しなかった。主砲・村上に初安打は出たものの、打線は6安打で2得点。壮行試合3試合でノーアーチのままだ。1次ラウンドから準々決勝まで、5試合が狭い東京ドームであることを踏まえて招集した山川、岡本和ら重量級打線に一発が出ていない。壮行試合3試合で8打数無安打の山川は試合中、ベンチで大谷にバットを渡して心臓マッサージを施してもらった。「目覚めろ」と。宮崎合宿で誰よりもバットを振り込んだ山川の思いがあふれたシーンだった。

 本番までの実戦はあと3試合。メジャー組の合流で「化学反応が起こると信じてる」と言う栗山監督は「課題ははっきりしてる。本番に向けて全員が上がってくれると信じて前に進んでいく」と続けた。大谷、ヌートバーが合流。4日にはフリー打撃を行う。吉田はあす5日にチームに加わる。「本当に時間はそれほどない。一つ一つ丁寧にできる限りやっていく」。残された時間を有効活用し、打線を完調へ。連勝は止まっても世界一への歩みは止めない。(秋村 誠人)

 ▼牧(「3番・一塁」でスタメン出場し右翼線適時二塁打など2安打)1本目は詰まった当たりでしたけど2本目はチャンスで打てたので良かった。いい方向に行ったと思う。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月4日のニュース