【侍ジャパン】栗山監督 「本番のために課題出るのはいいこと」 ミス取り返した周東と中野、ベンチ称える

[ 2023年2月25日 18:27 ]

侍ジャパン壮行試合   侍ジャパン8―4ソフトバンク ( 2023年2月25日    サンマリン宮崎 )

<侍・ソ>7回2死一、三塁、宇田川(左から3人目)を送り出す栗山監督(左から2人目)(撮影・平嶋 理子)
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 3月9日開幕の第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で世界一奪回を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は25日、サンマリン宮崎で行われた壮行試合でソフトバンクと対戦。6点リードから守備の乱れもあって一時は2点差とされながらも勝利を収め、栗山英樹監督(61)率いる侍ジャパンの2023年初陣を飾った。

 岡本和(巨人)が4回、5回と2度の1死満塁で先制の2点適時二塁打を含む計3打点をマークする一方で、4番に入った村上(ヤクルト)は無安打。途中で内野守備についた中野(阪神)、周東(ソフトバンク)が6回に連続失策を犯して4番手左腕・宮城(オリックス)の足を引っ張るなど、NPB使用球より滑りやすいとされるWBC使用球への対応に課題を残した。

 投手陣では先発マウンドに上がった佐々木朗(ロッテ)がMAX162キロの速球を武器に打者6人から3三振と好投。一方、4番手として登板した左腕・宮城(オリックス)がバックにも足を引っ張られ、1回2/3を4安打4失点(自責1)を喫した。

 試合後、栗山監督は連続失策について「もちろん、人がやることはうまくいかないこともあるんだけど、それを取り返しながら最後に勝ち切るっていうのが野球。途中から行けば固くもなるし。逆に言うと、変な言い方かもしれないけど、スーッといくよりすごく意味のあるゲームだった。僕の立場としてはありがたい展開になった」とした。

 その後、周東と中野はともに安打をマークし「それが大事。いろんなことが野球であるけど、マウンドいって選手たちに話したんだけどこういうことが大事なんだよ、こっから頼むなって。拓夢も周東も痛いほど、いろんなことを思ってると思うんでね。そういうのをすごく感じるし、素晴らしいなって。ベンチの雰囲気が、みんな一生懸命声出してやってくれているのは良いことなので」とミスを取り返した2人を称えた。

 「いろいろツッコミたい所はあるだろうけど本番のためには、たくさんいろんなものが出た方がいい。変な意味ではなくて、課題が出ることはいいことだから」と前向きだった。

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