侍最年少20歳の高橋宏斗 タイブレーク予行で1点失うも及第点 松坂大輔氏「直球の強さは申し分ない」

[ 2023年2月25日 17:25 ]

侍ジャパン走行試合   日本代表―ソフトバンク ( 2023年2月25日    サンマリン宮崎 )

<侍ジャパン宮崎合宿 侍ジャパン・ソ>10回、タイブレーク練習で投球する高橋宏(撮影・平嶋 理子)
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 3月9日開幕の第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で世界一奪回を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は25日、サンマリン宮崎で行われた壮行試合でソフトバンクと対戦。6点リードから守備の乱れもあって一時は2点差とされながらも8─4で勝利を収め、栗山英樹監督(61)率いる侍ジャパンの2023年初陣を飾った。

 試合後にはWBC本大会で10回から導入されるタイブレークの練習を実施した。登板したのはチーム最年少の20歳の高橋宏斗投手。無死二塁から先頭の正木を中飛に打ち取り、1死三塁となって迎えた上林は粘られながらも、カウント2ボール2ストライクからの外角低め直球で空振り三振。2死からは柳町をフルカウントから、左前に運ばれ1失点したが、続く増田を空振り三振に抑えた。

 中継したテレビ朝日の解説を務めた松坂大輔氏は「ストレートの勢いは非常に良かった。強さは申し分ない」と評価。変化球については「最後のフォークは良かったですけど、全体的に変化球は浮いていた。バッターに打てるチャンスを与える機会が多かった」と期待を込めて話した。

 高橋宏は最速158キロの直球とスプリットで、昨季は規定投球回に未達ながらリーグ3位の134三振を奪った。100イニング以上投げた投手ではリーグトップの奪三振率10・34。四球は42と少なく制球力も備える。栗山監督は抜てきの理由を「三振を取れる」、「四球で崩れない」、「皆が気が付かない能力を発揮できる(若い)世代。幅がある」と話していた。通算19試合登板で先発経験しかない高卒3年目の高橋宏が、練習とはいえ、指揮官の期待に応える結果を残した。

 裏の攻撃では中野の適時打で同点とし、タイブレークは1─1で終えた。

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