「有ダルビッシュの野球のためになる話」今度は野手とダル会、止まらんなぁ～“MC”務め野球談議5時間

[ 2023年2月25日 05:00 ]

侍ジャパン強化合宿ダルビッシュ（ 2023年2月24日サンマリン宮崎）

　野手との「ダルビッシュ会」も大盛り上がり！侍ジャパンのダルビッシュ有投手（36）が、山川穂高内野手（31）ら野手5人との食事会に参加。23日夜に5時間にわたって行われ、ダルビッシュは「MC」として会話を回し、大いに盛り上げたという。投手と野手で距離がグッと縮まり、グラウンド外の交流で一丸ムードが醸成。ダルビッシュ、山川らは強化合宿が休養日だった24日、休日返上で調整した。

　野球だけじゃない。天下の「MCダル」はトーク巧みな「回し」も超一流だった。ダルビッシュが山川らに「一緒に行ってよ」とおねだりして実現した食事会には近藤、源田、牧、大城卓の計6人が参加。23日夜に近藤が選んだ宮崎市内の高級寿司店に集い、投手、野手の壁を取っ払って野球の話題で大いに盛り上がったという。

　ダルビッシュは一夜明けたこの日、ツイッターを更新。「昨日は山川くんに無理を言って普段なかなか話せない野手の方と食事に行ってきました」。さらに「盛り上がりすぎて5時間ぐらいご飯食べていました笑」と6人での写真とともにうれしそうに書き込んだ。チーム最年長。年下野手との交流会で率先して司会役を務めた。明石家さんまか松本人志か。キラーパス出しまくりの名MCの裏には、話に加わらない選手がいないようにとの心遣いがあった。

　「ダルビッシュさんはみんなに“パス”をするんですよ。それが一番さすがだな、と。しゃべっていない人はいなかったと思う。みんなが均等にしゃべれるようにパスを回してくれた」と山川。ダルビッシュはテーブルの端に座り、さまざまな話題が出る中で「これについては牧君、どうなの？」など各人に振っていったという。

　約5時間。ダルビッシュは野手目線での考え方に触れ「そういう感覚があるんだ」などとしきりにうなずいた。さらに米国で進む野球のデータ化の話題。技術論も深掘りし、一方でダルビッシュはヤンキース・ジャッジ、エンゼルス・トラウトら、投手から見た超一流打者の傾向などを話して聞かせた。

　「投手とはタイミングが合わなくて食事に行く機会はなかなかない。それが世界（のトップ）の人と食事に行って野球の話ができた。僕にとって大きな財産」と山川。ツイッターでは「ダルさんごちそうさまでした！！」と感謝を述べ、記念写真も投稿した。20日夜の投手会が「宇田川さんを囲む会」なら、さながら前夜は「MCダルが回す会」。ダルビッシュは「打撃、守備の話がレベル高すぎて感動しましたし、なんならもう5時間一緒にいたかったです笑」とも書き込んだ。有意義で貴重すぎる時間。また一つ侍ジャパンの絆が強くなった。

　【ダルビッシュの侍食事会】

　☆岡本緊張食事会　強化合宿2日前の15日にチャーター機で宮崎に移動し、夜に岡本和、大城卓、戸郷ら巨人勢と会食。戸郷はWBC球への対応など積極的に質問し、岡本和は「原監督流に言うなら“水を得た魚”のような。見たことない表情でイキイキしていた」と表現。当の本人は「（緊張で何を食べたか）覚えてない。気づいたらホテルにいました」

　☆宇田川さんを囲む会　20日夜に投手陣全員で食事会を開催。宮崎出身の戸郷が店選びやタクシー手配など買って出た。減量などで苦しむ宇田川を気遣ったダルビッシュはSNSに「宇田川さんを囲む会に参加させていただきました！宇田川さん、ご馳走様（ちそうさま）でした！」と投稿。宇田川を中心に、全員が笑顔の写真も添付してファンを喜ばせた。