阪神・梅野 秋には必ず「アレ」成し遂げる!甲子園に戻ってくる大歓声楽しみに 正捕手として今季完走誓う

[ 2023年2月25日 05:15 ]

ボール回しで気合の入った表情を見せる梅野(撮影・北條 貴史)
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 10年目の新境地へ――。沖縄・宜野座キャンプ最終クール2日目となった24日、阪神・梅野隆太郎捕手(31)が本紙に今年最初のコラム「梅ちゃん隆儀」を寄せ、今春キャンプから新ルーティンとして早出トレーニングに取り組んでいることを明かした。過去9シーズンの経験を踏まえ、正捕手として1年間を戦い抜く準備の必要性を痛感し、着手。万全の状態を整えて、チームの“守役”となり、大声援が戻ってくる甲子園での「アレ」達成を誓った。岡田阪神は、25日からオープン戦に臨む。

 キャンプも最終クールに入りましたが、個人としての充実度は、とても高いです。

 10年目の今春。新しい取り組みとして毎日早出で球場に来て、アップ前にトレーニングを入れています。その目的はコンディショニング、自分の体を知ること。例えば、肩のトレーニングでどれくらいの可動域が出ているのか。また、張りが出ているなら、少しでもフラットな状態に戻してグラウンドに出て行きたい。すべては長いシーズンを戦うことを見据えているからで、スタメンで1年を戦い抜くにはコンディショニングがものをいいます。まず朝一番に体の状態をしっかりと把握すること。これはシーズン中も続けていこうと考えています。

 岡田監督の下での初めての春季キャンプでもありますが、守備に対して特に厳しい目を持たれているな、と感じています。守備はワンプレーが失点につながったり、逆に流れを呼び込むこともあります。接戦をものにしていくために取り組んでいる沖縄での練習も、試合の中で起こりえることを繊細に、詰めてやっていますし、自分としてもそういう部分でチームに貢献していきたい気持ちは強いです。

 取れるアウトを確実に取る――。当たり前のことを当たり前にしていくのが、岡田監督の野球だと理解しています。その当たり前のレベルを上げていくのがこのキャンプ。当たり前のレベルが上がれば、守備での悔しさがどんどん出てくるチームになると思いますしそれが守備力の向上にもつながると感じています。

 打撃でも、もちろん貢献していくつもりです。勝負どころでの一本…得点圏打率と言えば分かりやすいかもしれないですが、自分の考えは、たとえ内野ゴロで取った1点でも、チームの勝ちにつながればそれでいい。チャンスでポップフライを打ち上げたりという“何も起こらないこと”をなくしていって、送りバントでも盗塁でも、1日4打席あれば最低でも2打席は“事を起こす”ようなものにしていきたいです。個人成績の数字は口にしませんが、そういう意識で1年間臨むことができれば、数字は付いてくると思っています。

 プロ10年目のシーズンで、今年も苦しいこと、困難も待ち受けているかもしれません。ですが「アレ」を達成できれば、すべてが報われます。オープン戦から声を出しての応援も可能になると聞きました。あの大歓声を経験しているからこそ、早く帰ってきてほしいな…という寂しさもありました。相手にも脅威になりますし、あんなに心強いものはありません。歓声の戻った甲子園で今年こそアレを成し遂げたい。楽しみで仕方ありません。(阪神タイガース捕手)

 ○…この日の梅野は25日のオープン戦・ヤクルト戦(浦添)へ向け、チームプレーの確認や打撃練習で軽快な動きを見せた。午前中の投内連係では扇の要として内野陣に的確な指示を出し、フリー打撃でも快音を連発。先発マスクをかぶった23日の練習試合・中日戦(北谷)では先発・青柳、2番手・伊藤将を好リードしており、沖縄ラスト2試合で最終仕上げに入る構えだ。

 《OP戦から声出しOK》

 政府の新型コロナウイルス対応の指針「基本的対処方針」の改定およびスポーツイベントの開催制限の緩和を受け、今春オープン戦から声出し応援が解禁された。阪神の本拠地・甲子園球場では3月4日のオリックスとのオープン戦からマスクを着用した状態での声出し応援などが可能となる。緩和されるルールは(1)マスク着用で声を出しての応援、球団歌や応援歌を歌うこと(2)特別応援許可団体による鳴り物応援(3)集団での動きを伴う応援(4)観客同士でのハイタッチなど。ジェット風船を使用した応援や指笛などは、現時点では引き続き禁止。

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