ソフトB・大関“横綱軍団”侍ジャパンに直球勝負!開幕投手へ弾みつける!25日注目の一戦

[ 2023年2月25日 05:00 ]

侍ジャパンとの対戦に向け、キャッチボールで調整する大関(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクは25日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の壮行試合(サンマリン宮崎)に臨む。先発するのは大関友久投手(25)。24日には休日返上で練習を行い、自身今季初の対外試合登板に備えた。強打者が並ぶ侍ジャパンの打線を封じ、自身初の開幕投手へ向けて弾みをつける。また藤本博史監督(59)は柳田悠岐外野手(34)ら主力のスタメン起用を明言した。

 宮崎市生目の杜運動公園の室内練習場。休日返上で練習した大関は少し気持ちが高ぶっていた。自身初めての開幕投手に決まってからの初登板で対峙(たいじ)するのは日本代表。「今年最初の対外試合が侍ジャパンということで緊張するけど、しっかりと自分の持ち味を出せたらと思う」と語った。

 村上(ヤクルト)や山川(西武)といった強打者が並ぶ侍打線との対決でテーマにするのは直球の質。「ストレートでどれくらい差し込められるか。合わせられた時には変化球をうまく使って乗り切るか考えたい」。予定されている3回を現状の最大出力で挑む。

 練習を見守った斎藤学投手コーチは「やってくれるんじゃないかと思う」と期待を口にした。大関が東浜、石川ら実績ある投手を抑えて開幕投手に選ばれた理由も明かした。

 「千賀(現メッツ)がいなくなって、若い選手の中からチームを引っ張る選手が出てこないかなという期待の中、大関が一番だという判断で推した」

 藤本監督は「日本を代表するバッターを相手に、どんなピッチングをしてくれるか楽しみ」と次代の主戦投手候補の投球に期待を寄せた。

 投げ合う侍ジャパンの先発は“令和の怪物”佐々木朗。大関はこの日の練習後、他の投手が引き揚げる中、黙々とシャドーピッチングをして仕上げを行った。「明日投げるイメージを持ちながら、今のまとめというか。いいイメージでマウンドに上がれるようにやっていた」。左腕はエースへの階段を上るための大事なマウンドに向け、余念がなかった。(森 寛一)

 《藤本監督明言 柳田ら主力スタメン》藤本監督が侍ジャパンとの壮行試合で柳田ら主力野手をスタメンで起用すると明かした。「いい戦いができるメンバーを組んでいる。向こうの方がレベルが高いでしょうけれど、負けないぐらいのメンバーでいこうかと思う」。ほか今宮、中村晃らの先発出場も明言し、「渡辺陸がキャッチャーで、リチャードも調子がいいから出る」と若手の活躍にも期待した。

 ▽ソフトバンク過去の侍戦 2017年に開催された第4回WBCの開幕前に、小久保裕紀監督(現ソフトバンク2軍監督)が指揮を執る侍ジャパンの練習試合として対戦。ソフトバンクは東浜、飯田、スアレス、嘉弥真、笠原、森の6投手が4安打完封リレーを見せ2―0で勝利を収めた。打線は5回に塚田、8回に牧原大が適時打を放った。侍ジャパンの先発はチームメートでもある武田で、3回無安打無失点と好投。2番手の千賀が2回2安打1失点で敗戦投手となった。

 【「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023宮崎」試合要項】

 ☆DH制 採用。
 ☆球場 ひなたサンマリンスタジアム宮崎。25日はソフトバンクがビジター(先攻)。26日はソフトバンクがホーム(後攻)。
 ☆ベンチ 両日ともソフトバンクは三塁側。
 ☆勝敗 試合は9回で終了し、同点の場合は引き分け。
 ☆タイブレーク 25日は9回終了時に一度試合を終了し、その後にタイブレークを想定した練習を実施。試合の勝敗にかかわらず1イニングを行い、無死二塁からスタートする。打順は前の回から継続し、走者は前の回の最終打者。観客も観戦可能。
 ☆リプレー検証 各チーム1度ずつ権利あり。
 ☆予告先発 あり。前日に発表。
 ☆ボール 守備の際に侍ジャパンはWBC使用球、NPB球団はNPB統一球を使用。
 ☆ベンチ入り 監督1人、コーチ7人、選手30人以内。
 ☆チケット 両日とも完売。

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2023年2月25日のニュース