マエケン 1回1安打無失点 21年8月以来の実戦「Good。いいスタートが切れた」

[ 2023年2月26日 05:18 ]

久々の登板を終え、日米の報道陣に対応する前田健太投手(撮影・杉浦 大介通信員)
Photo By スポニチ

 右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)からの復帰を目指すツインズの前田健太投手(34)が25日(日本時間26日)、フォートマイヤーズのキャンプ地で行われたレイズとのオープン戦で先発。1回を1安打無失点1奪三振に抑えた。

 前田は先頭のローに初球を左越え二塁打にされたものの、2番のブルハンは投ゴロ、3番のラミレスはこの日最速タイの90.7マイル(約146キロ)の4シームで空振り三振、4番のパレデスは三ゴロ。3アウトを取ったあと、前田はフィールドでグローブを右手でぽんぽんぽんと叩く仕草を見せた。13球10球がストライク。2021年8月21日のヤンキース戦以来、前田の1年6カ月ぶりの実戦登板は上々の内容だった。

 登板後の前田の一問一答は以下の通り。

 ――きょうの出来は?
 「Good。ちゃんと投げられたし、0点にも抑えられたから、いいスタートがきれたと思います」

 ――2021年8月以来の実戦。高ぶりは?
 「久しぶりに試合前の準備をして、国歌聞いて、自分の登場曲を聞いてっていう中で、徐々に気分も高まりました。ベンチでみんなと試合前のいつものルーティンをしながら、マウンドに上がるまでの準備でしっかりと気持ちを高めることもできた。落ち着いて投げることもできたので、久しぶりに試合の感覚っていうのを味わうことができてよかったかなと思います」

 ――ピッチクロックは?
 「ライブBPしかやってなかったんで、少し不安はありましたけど、意外とそこまで気にせずに、少しタイム見ながら投げたりとかしましたけど、思ったよりも気にならなかった」

 ――リハビリの過程、戻ってきたことについて。
 「去年はずっとフォートマイヤーズにいたし、人生で初めてこんなに長く野球から離れてたんで、今日はマウンドに上がるのはすごくうれしかったし、楽しかった。ただまだメジャーリーグの舞台には戻ってないし、シーズン始まったわけじゃない。このスプリングトレーニングの期間をしっかり大事に過ごしながら、シーズンのマウンドに上がるまで気を抜かないようにしたいと思います」

 ――速球は最速で90.7マイル。他の球種も含めて感覚は。
 「ストレートに関してはもうちょっとスピードを出していきたいなと思いました。実戦を重ねていくうちにスピードは徐々に上がってくると思うんですけど。変化球に関してはそこまで問題はないかなと思います。あとはバッターを打ち取る感覚とか、変化球も2ストライクから三振を取る感覚とかを取り戻していきたいなと思います」

 ――キャンプが進む中で今後の見通しは。
 「いつも通りのスプリングトレーニングを過ごすことになると思う。やっぱり5イニング以上を投げられる状態でシーズンに入りたいなと思うので、あと何試合投げられるのか、まだ先のプランはちょっと聞いてないんですけど、できるだけ試合で投げて、長いイニングを投げる練習もしたいなと思います」

続きを表示

この記事のフォト

2023年2月25日のニュース