阪神・才木 開幕ローテの座盤石に 改良フォークに手応え 圧倒的4回6K無失点

[ 2023年2月25日 05:15 ]

2軍練習試合※特別ルール   阪神2-3日本ハム ( 2023年2月24日    名護 )

<日本ハム2軍・阪神2軍>改良したフォークを投げ込む才木(撮影・成瀬 徹)
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 阪神・才木浩人投手(24)が24日、日本ハム2軍との練習試合(名護)に1軍から参戦し、6回から3番手登板して4回1安打無失点と好投した。4者連続を含む6奪三振と格の違いを見せつけた。最速154キロを計測した直球で圧倒し、改良を重ねてきたフォークでも2奪三振。視察した岡田彰布監督(65)の前で快投を演じ、開幕先発ローテーションの座を盤石のものとした。

 投げれば投げるほど評価が上がる。才木が圧巻の投球を展開し、開幕先発ローテーションの座を、いっそう盤石なものとした。

 「とりあえず、しっかり結果は0で抑えられたので、そこはよかったかなと思います」

 圧倒的だった。6回から3番手で登板。この日最速154キロを計測した直球はうなり、カーブ、スライダーは正確に制球され、フォークは切れた。特に圧巻は8回だった。郡、細川、阪口を3者連続三振。回をまたいだ9回先頭の中島もフォークで空振り三振に仕留め4者連続と向かうところ敵なし。見守った岡田監督も目を細めた4回1安打無失点、6奪三振の快投だった。

 この日は全6三振のうち、従来のものに改良を加えたフォークを要所で投じて2三振を奪った。特に9回2死無走者、水野から空振り三振を奪ったフォークには「あれだけ。最後に三振を取れたフォークは、自分の思っているイメージ通りの軌道でした」とうなずいた。これが右腕が追い求める、縦からややシュート気味に落ちる軌道のフォークだ。

 「(昨年の)秋までフォームのバランスが悪かった。リリースでひっかいたりすると、スライダー気味のフォークになっていた」

 20年11月に受けたトミー・ジョン手術から復帰した昨季はイメージ通りの変化にならない時期があり、苦労した。「スライダー気味に落ちるとバッターに当てられる」危険性が高かった。だから理想のフォークを追い求めて磨きを掛けてきた。ただこの日も「フォークは最後の最後まで浮き気味」と反省したように、まだ途上。昨季の先発時の奪三振率8・39は、先発登板5試合以上の投手ではリーグ6位だった才木。完成した暁には、さらなる奪三振マシンと化すこと間違いなしだ。

 今キャンプ初日には指揮官から「普通にローテーションで回れば2桁いける」と期待をかけられた。さらなる高みを見据え、伝家の宝刀に磨きをかける。(石崎 祥平)

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2023年2月25日のニュース