【広島・森インタビュー1】新井監督&黒田氏の金言胸に 開幕ローテ「競争に勝てるように」

[ 2023年2月25日 05:00 ]

ボールを手に笑顔でポーズを決める森(撮影・奥 調)
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 広島・森翔平投手(25)が春季2次キャンプ地の沖縄で本紙インタビューに応じ、新井監督、OBの黒田球団アドバイザーから受けた「打者の反応を見て、考えろ」との金言を胸に、2年目の飛躍を目指す覚悟を示した。配球面に工夫を加え、開幕先発ローテーション入りを勝ち取ってみせる。(取材・構成=長谷川 凡記)

 ――春季キャンプも終盤。仕上がりはどうか。

 「実戦も入ってきて、いい形できていると思う」

 ――去年から今年にかけて感じている変化は。

 「気持ちの面で、去年より落ち着いてできている。余裕が少しできた。プレーの余裕というよりは、気持ちの余裕が去年よりはある」

 ――気持ちの余裕はどこから生まれた。

 「環境に慣れてきたという部分と、考え方でというのがある」
 ――考え方で変えた部分は。

 「物事を全てポジティブに捉えようと思っている。(去年は)シーズン中に結果が出ないと考えすぎることもあったので、そこは“次が始まっている”と思って、ポジティブにやっていこうと思っている」

 ――昨季の反省を踏まえて意識していることは。

 「小手先で勝負してしまいがちなので、体全体を使って投げていくというのをテーマに置いてやっている」

 ――昨年より手応えはある。

 「今できることをしっかりやれば、それが自信につながってくると思う。しっかり実戦で結果を出して、もっと自信をつけていきたいと思う」

 ――日南キャンプで黒田球団アドバイザーから聞いたことなどはある。

 「実戦の時に、黒田さんにビデオを見てもらい、配球面について“打者がこういう反応をしているから、次はこういうボールがいいんじゃないかな”とアドバイスをいただいた。それもあって、考えるというか、打者の反応を見ながら意識してやっている。まだそこまで経験がないが、黒田さんには“そういうことも経験していかないといけないよ”と言われた」

 ――もっと配球面も工夫していかないといけないと。

 「対戦する打者、試合の展開などを見ながら、配球もしていかないと長いイニングは投げられないと思う。シーズンに入れば、もっと大事になってくると思うので、今の時期から見て、感じてやっていきたい」

 ――新井監督と会話は。

 「しっかりゲームをつくって、その中で打者の反応を見ながら勝負していこうと。黒田さんから言われたことと少しかぶるが、同じようなことを新井監督にも言われた」

 ――新井監督が昨秋から期待している一人だと。

 「すごいうれしいことなので、その期待に何としても応えたいという思いがある」

 ――開幕ローテーション入りを目指す中でライバルは多い。

 「一試合、一試合が勝負になると思う。自分のやれることをやって、試合で結果を出して、競争に勝てるようにしたい」

 ――今季の目標は。

 「勝つというのが一番の目標。抑えたら負けないですし、任された試合は全部勝つつもりで投げていきたい。勝つ!勝つ!勝つことを頭に置いてやっていきたい」

 (2に続く)

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2023年2月25日のニュース