【広島・森インタビュー2】鳥取の大先輩・川口和久さんから貴重な助言「すごい参考になった」

[ 2023年2月25日 05:01 ]

インタビューで今季にかける思いを語った森(撮影・奥 調)
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 (1から続く)

 ――キャンプはどういったことを意識して取り組んできたか。

 「オフシーズンにやってきたことを継続して、取り組むということ。宮崎・日南は気温が低くて、あまり球速が出なかったが、沖縄に来て暖かくなってきたので、球の出力も上がってきている。段階を踏んで、全体的にバランス良くというのはテーマに置いている」

 ――ブルペンで使っているラプソード(測定・分析機器)の数値の変化は。

 「数値も安定してきて、いい数値が出ている。やっと上がってきたなという感じがある。球の回転数は、そこまで変わらないが、回転効率が良くなって、ホップ成分も去年より上がっているので、ここまではいい感じでこれている」

 ――球速よりも球のキレで勝負していきたい。

 「三振を多く取るような投手ではないので、どんどんストライクゾーンで勝負していきたい。打たせていくスタイルだと思うので、ストライクゾーンの中で打たせてアウトを取っていきたい」

 ――19日のDeNA戦では3回完全投球。結果でも手応えを感じている。

 「ストレートの調子は良くなかったが、打ち取り方を見ても、思ったより直球が走っていると感じた」

 ――直球にこだわってきた成果が出た。

 「以前は球速が出ないと(小手先で)力を入れてしまいがちだった。それで球に力も伝わらず、打たれていた。(19日の結果からも)球速にこだわらず、体全体を使って投げていけば、いい球がいくと思った。まだまだ(球威は)強くなると思うので、継続していけるようにしたい」

 ――去年と今年のキャンプの違いは。

 「去年は自分と勝負してしまっていたが、今年は相手の反応を見ながら、勝負できていると思う」

 ――開幕ローテーション入りへライバルとなる投手の結果などは、気になるか。

 「気にしてもしょうがない。気にして僕が、変わるわけでもないので、自分がどうするかだけだと思う」

 ――同じ鳥取出身で左腕のカープOB・川口和久さんと接点はある。

 「お話をさせてもらう機会もあり、いろんな貴重なお話を聞かせていただいた。“左打者の内角に、どんどん投げていかないといけないぞ”とアドバイスもいただいて、すごい参考になった」

 ――偉大な先輩の背中を追いかけていきたい。

 「そういう気持ちは持っている」

 ――開幕まで約1カ月。どう準備を進めていく。

 「実戦が入ってくる中で、いい結果も出ているが、これから課題も生まれると思う。一つ一つ課題をつぶしながら、精度も上げて、開幕に合わせていけるようにしたい」

 【取材後記】それまで淡々とインタビューに答えていた森が急に目の色を変えたのは、今季の目標についての質問を投げかけた時だった。突如として語気を強め「勝つ!勝つ!」と決意をぶつけてきた。必死な形相に驚きつつ、その声音から強い思いを感じ取った。

 社会人からドラフト2位で入団。だが、即戦力として期待された昨季は1勝にとどまった。その悔しい経験が左腕を奮い立たせているに違いない。飛躍を期す今季はオフから体全体を使った投球フォームの習得に取り組むなど、勝利を積み上げるため、試行錯誤を続けてきたと明かしてくれた。現状の仕上がり具合には手応えを感じているもよう。それも充実の表情が物語っていた。2年目の進化に期待が高まる。(長谷川 凡記)

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