侍・朗希、侍初陣先発でダルスラ解禁 師から“いいんじゃないか”第3の宝刀にお墨付き

[ 2023年2月25日 05:00 ]

侍ジャパン強化合宿 ( 2023年2月24日    サンマリン宮崎 )

ダルビッシュ(左)にアドバイスをもらう佐々木朗(撮影・平嶋 理子)
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 侍ジャパンは25日、初陣となる壮行試合・ソフトバンク戦(午後1時半開始・サンマリン宮崎)に臨む。先発として先陣を切る佐々木朗希投手(21)は24日、休日返上の練習で最終調整。合宿中にダルビッシュ有投手(36)に伝授されたスライダーを実戦で初めて試し、直球とフォークに続く第3の宝刀の切れ味を見定める。

 佐々木朗はロッテでの石垣島キャンプから入念にスライダーを確認し続けてきた。昨季の投球割合は直球とフォークが全体の約9割を占め、スライダーはわずか5.3%にとどまっていた。WBCを見据えて、第3の宝刀として精度向上をテーマとしてきた。

 宮崎での侍強化合宿を迎えて、ダルビッシュから身ぶり手ぶりで握りやリリースの指先の使い方、意識を直接伝授された。日米通算188勝のエッセンスが加わり、横への曲がり幅が大きくなるなど劇的に進化。この日の練習中もダルビッシュに助言を請い、「どう思うか意見を頂きました。“それでいいんじゃないか”って」とお墨付きを得た。

 NPB統一球より滑りやすく、一球ごとに個体差も大きいWBC使用球については「気にはなるけど、その中でやっていかないといけない。どうにかいい形で投げられるように」と話した。23日のブルペン投球では、本番を想定してWBC球を短い間隔で頻繁に入れ替えた。手になじまない「外れ」の球を渡された時に、どう対応できるか。「試合では一球一球変わる回数が増えるので、なるべく新しいボールを投げるようにしたかった。(ロッテでも)何回かやっていました」と適応に抜かりはない。

 チーム初陣の先発投手を託された。2回を投げる予定で「個人としてもチームとしても、良いスタートを切れるように頑張りたいと思います」。1次ラウンドは3戦目となる3月11日のチェコ戦での先発登板が決定的。大谷、ダルビッシュ、山本とともに先発の最強カルテットとして期待される“令和の怪物”が、世界一への第一歩を踏み出す。

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