岡田阪神、補強第1弾決定! トレードの思惑 2人同時獲得に見える新監督の狙いは

[ 2022年10月18日 15:03 ]

就任会見に臨む阪神の岡田監督(撮影・大森 寛明)
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 阪神は右打ちの二塁手、遊撃手の層が薄い。今季出場機会が多かった糸原にしても、中野にしても、レギュラークラスは左打ち。控えの木浪も、次世代を見渡しても、小幡、高寺、遠藤も左打ちだ。北條、山本、熊谷は右打ちながら、三者はレギュラー獲得に至っていない。こうしたチーム編成事情から、右打ちの外野手の江越を放出してでも、二遊間を守れる右打ちの内野手が補強ポイントだった。それも「強打の右打者」が欲しかった。

 加入する渡辺は、日本ハムで二塁のレギュラーを張った好選手。今季は21試合の出場にとどまったとはいえ、19年には11本塁打を放ち、パンチ力がある。いきなりレギュラーを奪う可能性がある。

 今季は7試合の出場だった高浜は21年に8本塁打をマークした右打ちの内野手。外野を守れるのも強みだ。

 今季の阪神は、優勝したヤクルトの石川、高橋、2位のDeNAの今永、浜口、石田といったサウスポーに手を焼いた。「左投手には右打者有利」という定説は近年薄まりつつあるものの、「打てる右打者」の層が厚ければ、得点力不足を解消できた可能性はある。しかも、右翼から左翼へ吹く「浜風」のために、「左打者不利」とされる甲子園を本拠地とする球団なら、なおさらのことだ。
 対する日本ハムは、スペシャリストの外野手と中継ぎ投手の補強が急務だった。足が速く経験豊富な江越、150キロ台の直球が武器の斎藤の獲得は、両者の思惑が合致した結果だった。

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