阪神・岡田新監督が「アレ」のために仰天指令!「30本打って」18年ぶりVへ大山&佐藤輝に厳命

[ 2022年10月18日 05:15 ]

朝日放送テレビの「newsおかえり」に生出演した岡田新監督(左から4人目)(阪神タイガース提供) 
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 阪神の岡田彰布新監督(64)が17日、ABCテレビの夕方のニュース番組「newsおかえり」とCS放送スカイAの阪神特番に生出演し、大山悠輔内野手(27)と佐藤輝明内野手(23)に「30本塁打」指令を出した。両者のポジションを固定する方針を示した前日16日の就任会見に続く連日の大号令。直近で、複数の日本選手が30発以上を記録したのは、日本一に輝いた85年が最後。岡田節で優勝を意味する「アレ」の実現は、若き両大砲のバットにかかっている。

 「アレ」のために大台狙え!岡田新監督が2日連続で大山と佐藤輝に大きな期待をかけた。16日の就任会見で「大山・一塁」、「佐藤輝・三塁」固定とフルイニング起用を明言したばかり。それが監督としての第一声とするなら、この日の“第二声”は、目指すべき打撃の具体的な数字について言及した。

 「30本は打ってほしい。打率3割よりもね。3割打てそうな選手は2人くらいいるからね。30本打てば、100打点は行きますよ」

 大山はプロ6年目を迎えた今季は23本塁打で、自己最多は20年の28本塁打だ。佐藤輝はプロ野球史上初の「左打者による新人から2年連続20本塁打以上」を達成したものの、30発には届かなかった。今季のチーム総得点がリーグ5位(489点)にとどまった攻撃力の向上へ、両大砲には“もっとホームランを打て”と厳命した。

 「30」という数字には縁がある。トップ選手の証であるこの数字を、球団で複数の日本選手がクリアしたのは、日本一を果たした85年が最後。5番・岡田彰布が35本塁打を放ち、4番・掛布雅之が40本塁打を記録した。当時のように今度は令和の時代を引っ張る左右の4、5番候補がアーチを量産すれば、18年ぶりのリーグ制覇が視界に入ってくることも自然の流れだろう。メモリアルイヤーの再現に夢が膨らむ。また、大山には独特の言い回しで真のクリーンアップとしての風格も求めた。

 「もっと、ゆっくり走れと。全力疾走は大事ですけど、ゆっくり走ってもいいと思う。みんなが認めるクリーンアップ。そういう振る舞いがほしいね」

 “珍指令”も忘れなかった新指揮官は24日から甲子園で始まる秋季練習初日の指揮を執る。ここで08年以来となるタテジマのユニホーム姿と背番号80を披露することになるのだが、本来なら2日前の22日から練習を始める構想だった。プライベートの予定が入っているため断念したが、虎の将はやる気がみなぎっている。若き両長距離砲が30発到達を果たした先には優勝の2文字を意味する「アレ」だけではなく、85年以来の日本一も見えてくる。(倉世古 洋平)

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2022年10月18日のニュース