ドラフト下位指名からでも1軍戦力へ台頭 スカウトの眼力光るオリックス&DeNA

[ 2022年10月18日 05:05 ]

オリックス・杉本
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 ドラフト会議では毎年、育成を含め100人超が指名され、ほぼ同数の選手が構想外となる。今季の日本人選手の在籍平均年数は5.7年。5位以下(育成含む)で入団し、同じ球団に5年以上在籍している選手は111人。4位以内は258人で、下位指名から生き残るのは難しい。球団別ではオリックス13人、ソフトバンク12人、西武、DeNA11人、日本ハム10人となっている。

 最多のオリックスの出世頭は、15年10位の杉本だ。昨季の本塁打王。1年目の年俸600万円が、今季は約11.7倍の7000万円に。入団4年以内にも中川圭(18年7位)、阿部(20年6位)、宇田川(20年育成3位)らが今季の優勝に貢献。スカウトの眼力が光る。

 セではDeNAで下位指名選手の活躍が目立つ。1000安打を達成した宮崎は12年6位。今季年俸は球団日本人野手最高の2億円。20年首位打者の佐野は16年9位で、支配下全体の指名順は87人中84番目だった。今季キャリアハイの94試合出場の楠本も17年の8位で、支配下ではブービー指名。いずれも今季の躍進の力になった。

 セ王者のヤクルトは最少の6人だが15年5位の山崎、17年6位の宮本らが台頭。中日は5位が“当たり順位”で大島、祖父江、阿部、藤嶋、さらに3年目の岡林も今季ブレークした。育成からの成り上がりが多いのはソフトバンク。支配下5位以下で5年以上在籍は4人しかいないが、千賀、甲斐、牧原大、周東らが主力に成長している。(八田 朝尊)

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2022年10月18日のニュース