阪神・岡田監督―日本ハム・新庄監督と“師弟”トレード成立 江越、斎藤&渡辺、高浜の2対2

[ 2022年10月18日 15:02 ]

左から江越、斎藤、渡辺、高浜
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 阪神、日本ハムの両球団が18日、トレードが成立したと発表した。

 阪神からは江越大賀外野手(29)と、斎藤友貴哉投手(27)。日本ハムからは渡辺諒内野手(27)と高浜祐仁内野手(26)で、2対2の交換トレードが合意に達した。

 16日に就任会見を開いた阪神・岡田彰布新監督にとっては初の補強。しかも、相手が日本ハム・新庄剛志監督という因縁浅からぬ球団同士のトレードとなった。新庄監督が阪神で“二刀流”に挑戦したのが、99年野村克也監督時代。その年、岡田監督は、阪神2軍監督に就任し、陰から支えた間柄だった。

 日本ハムの渡辺は、13年ドラフト1位の内野手で今季は1軍で21試合に出場し、打率・233、0本塁打、2打点だったが、19、20年には正二塁手として規定打席に到達。19年は126、20年は117安打を放った。8年目の高浜は、持ち前の長打力が売りの内野手。昨季は6月から一塁のレギュラーに定着し、プロ初アーチを含む8本塁打を記録した。

 江越は、今季24試合に出場。主に代走や守備固めとしてクライマックスシリーズにも出場した。斎藤は160キロに迫る直球を武器に今季の成績は自己最多の20試合に登板。0勝1敗、防御率5・01だった。

 渡辺と高浜は阪神が手薄な右投げ右打ちの内野手。出番にさえ恵まれれば力を発揮できる能力を備え、両球団の求める思惑が一致した。

 ▼阪神・江越 ビックリしたというのが一番の印象です。球団の方にも言われましたけど、本当にチャンスなのでこのチャンスを生かしたいと思います。(阪神時代は)全然結果が残せなかったので、新しい場所でこの悔しさを晴らせれば。(新庄監督は)選手時代もすごくスター性のある選手だったので、僕もそういう選手になれるように頑張りたい。(阪神ファンへ)8年間、こんな僕でも応援をしていただいて感謝しかないです。

 ▼阪神・斎藤 朝に(トレードの)通達を受けて、すごくびっくりしています。(阪神で)4年間チャンスをいただいたんですけど、なかなか期待に応えることができなくて、すごく悔しい気持ちがあります。(日本ハムは)若いチームの印象があるので、そこに自分も溶け込んで、しっかり戦力になりたいという気持ちです。

 ▼日本ハム・渡邉 ファイターズにドラフト1位で入ることができてから9年間、苦しい事もうれしい事もありました。打てない時も守れない時もありましたが、ファンの方々の声援のおかげで成長してこられたと思います。しっかりとレギュラーをつかめなかったことが心残りです。新球場でレギュラーという目標も果たせないですけど、交流戦で来た時には、はつらつとした良いプレーができるように頑張ります。阪神タイガースの一員として、早く認めてもらえるよう全力でプレーしたいと思います。

 ▼日本ハム・高濱 正直、驚きました。ただ、これもチャンスですし、トレードをプラスにとらえたいと思います。自分が持っている力を発揮して活躍し、ファイターズに恩返しできるよう頑張っていきたいです。ファイターズで8年間プレーして、1軍で活躍できたと言えるのは 1年だけなので、ファンの皆様には申し訳なく思っています。それでも応援してくれるファンの方々がいたので、頑張ってこられました。北海道を離れるのはさびしいですけど、チームの力になれるよう阪神タイガースでも精一杯頑張りたいと思います。

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