巨人・高橋優貴 1カ月ぶり1軍登板も5回途中降板、2勝目ならず 発熱したメルセデスの代役登板も無念

[ 2022年6月28日 19:51 ]

セ・リーグ   巨人―中日 ( 2022年6月28日    山形 )

<巨・中>5回、降板してベンチから戦況を見守る高橋(撮影・白鳥 佳樹)
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 巨人の4年目左腕、高橋優貴投手(25)が中日戦(山形)に先発登板。5回途中8安打1失点で降板し、今季2勝目を手にすることはできなかった。

 2度の2軍降格を経て、この日の試合前に出場選手登録。発熱したため「特例2022」により27日に登録抹消となった同じ左腕のメルセデスに代わって大城とバッテリーを組んで先発マウンドに上がった。

 初回は1死から岡林に中前打されるも石岡を併殺打に打ち取った高橋。1点先制してもらった直後の2回には1死一塁から高橋周に左前打されたが、暴走気味に三塁ベースを蹴った一走のA・マルティネスに対してウォーカー―坂本―大城と渡って本塁タッチアウト。守備にも助けられて“鬼門”の2回を超えた。だが、3回だった。先頭の8番・京田へ投げた初球の内角やや高め142キロ直球を右翼スタンドへ叩き込まれて同点。高橋にとってはこれが今季初被弾となった。

 4回には2死から阿部に右中間二塁打された後、高橋周を四球で歩かせて一、二塁のピンチ。ここで石橋に左前打されたが、ウォーカーが来日初補殺を記録する好返球でタッチアウトにして失点を免れた。だが、1―1のまま迎えた5回も2死から大島、岡林に連打されて一、三塁のピンチを招き、代打・郡司が告げられると、ここで原監督が投手交代を決断。その裏の攻撃は高橋の打席からだったため、あと1人投げてほしいところだったが、2番手として桜井をマウンドへ送った。それでも桜井は郡司を空振り三振に仕留めて得点を許さなかった。

 高橋の投球内容は4回2/3で打者20人に対して72球を投げ、8安打1失点。2三振を奪い、与えた四球は1つ、直球のMAXは146キロだった。

 2018年ドラフト1位で巨人入りした高橋は昨季開幕から無傷の5連勝をマークし、自身初となる3・4月のセ・リーグ月間MVPを受賞。チーム最多の11勝(9敗)をマークした。だが、今季はここまで4度の先発を含む8試合に登板して1勝4敗、18回2/3を投げて12四球、14失点(自責10)の防御率4・82。5月22日の阪神戦(甲子園)では2回途中3安打3四球の4失点(自責3)で2試合連続2回途中KOとなり、試合後には桑田真澄投手チーフコーチ(54)が「また制球力を磨いてはい上がってきてほしいですね」と2軍降格を明言。原辰徳監督(63)は「まあ、優貴は悪くないよ。やっぱり優貴に投げてもらった私の責任よ。ね。それで終わろう」と話していた。

 ▼高橋 5回は何とか粘り切りたかったですが、桜井さんに助けられました。次はしっかりと投げ切れるように頑張ります。

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2022年6月28日のニュース