ソフトバンク5選手陽性&柳田47試合ぶりに欠場 「鷹の祭典」もWショック完敗

[ 2022年6月28日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1ー8ロッテ ( 2022年6月27日    東京D )

<ソ・ロ>7回の守備を終え、ベンチに戻るナインを出迎える柳田(左)(撮影・久冨木 修)     
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 ダブルショックに襲われた。首位のソフトバンクは27日、今季「鷹の祭典」初戦のロッテ戦に完敗した。先発予定だった和田毅投手(41)ら大量5選手が新型コロナ陽性となり特例2022で登録抹消。和田の代役、大竹耕太郎投手(26)は4回0/3で4失点しKOされた。首と肩を前日痛めた柳田悠岐外野手(33)が欠場し、打線も迫力を欠いた。藤井、嘉弥真も陽性で抹消され中継ぎ陣もピンチ。2連敗で2位・楽天とは1ゲーム差。救世主は誰だ!?

 緊急先発の大竹耕が天を仰いだ。3回、先制を許し、なお2死一、三塁。レアードに浮いたチェンジアップを捉えられ、痛恨の3ランを被弾した。

 「(3回は)2死までもっていくことができていただけに、もったいない。こういうチーム状況で、1イニングでも長く投げないといけなかったが、早い回で降板することになってしまい、申し訳ない」。柳田、グラシアルの主砲2人を欠いた打線には重すぎる4点が刻まれた。東京ドームで3年ぶりの開催となり、満員御礼となった「鷹の祭典」今季初戦で、鷹党から悲鳴が上がった。

 先発予定だった和田が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、巡ってきた今季初登板は4回0/3を7安打4失点と炎上。5回に連打を浴びたところで降板した。藤本監督は「急きょなので責められない。レアードの状態が悪い中で高めにいったのは反省点。でも要所、要所で頑張ってくれていた」と左腕をかばった。

 打線にも非常事態が起きた。不動の3番、柳田が47試合ぶりに欠場。26日の日本ハム戦で、9回の守備で転倒し首と肩を痛めた。指揮官は「打撃(練習)はできていたが、思い切って振れないところがあった。明日も治療するが、明後日どうなるかは見当がつかない」と不安を口にした。

 代役で3番に入った今宮は4打数無安打。反撃ムードが最高潮となった1―5の8回1死満塁は最悪の併殺となり、主砲の穴を埋めることはできなかった。指揮官は「調子のいい順から打者を並べたが、それでもつながらない。今宮があそこで打っていたら面白くなってたけどね」とぼやいた。

 26日のスクリーニング検査で陽性疑いとなっていたグラシアル、野村勇も陽性判定。さらに、勝ちパターンとして28試合に登板してきた藤井、左キラーの嘉弥真も陽性。投打のキーマンが抜けた鷹ベンチは重い空気に包まれた。

 5選手の陽性、柳田負傷のWショックでチームは2連敗。中継ぎ陣も薄くなった。藤本監督は「今、ここにいるメンバーでやっていくしかない。全員が試合に出るつもりで頑張ってもらえれば」と一致団結を呼びかけた。(福井 亮太)

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2022年6月28日のニュース