阪神・中野&島田&近本 “令和のスーパーカートリオ”や 全員20盗塁へ走る!走る!!走る!!!

[ 2022年6月28日 05:15 ]

阪神・中野
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 再び借金4まで戻した阪神を勝率5割復帰へ加速させるのが、快足の3人だ。リーグ2位に付ける16盗塁の中野、8盗塁の島田、13盗塁の近本が主に1~3番に並ぶようになった6月は14勝5敗1分け。横浜に乗り込んでも、塁上で重圧をかける作戦に変わりはない。

 28日に26歳の誕生日を迎える中野は「塁に出れば盗塁という武器もある。それを生かすために、初回の出塁率が高かった近本さんのような1番になりたい」と思い描いた。今月に限ればチーム最多7盗塁の島田も「長打はなかなか打てないけど、出塁して走って、1点でも多く得点につなげる役割を果たしたい」と機動力のアピールを宣言した。

 3番の近本は打撃も好調で、目下23試合連続安打中。11年にマートンが樹立した球団記録30試合の更新へ、カウントダウンに入った。3人がそろって年間20盗塁以上をすれば、猛虎62年ぶり。過去4度しかない快挙も、今のペースなら射程圏内だ。

 28日から戦うDeNAは、大洋時代の85年に1番・高木豊が42盗塁、2番・加藤博一が48盗塁、3番・屋鋪要が58盗塁と走りまくって「スーパーカートリオ」の愛称で一世を風靡(ふうび)した。中野、島田、近本の1、2、3番を、インターネットの通信速度が重宝される令和風に言えば、「ギガ速トリオ」か。走って走って、仲間とファンの「いいね!」を獲得する。(倉世古 洋平)

《元祖は大洋の高木豊、加藤博一、屋鋪要》▽スーパーカートリオ 1985年に就任した大洋・近藤貞雄監督が1番・高木豊、2番・加藤博一、3番・屋鋪要をほぼ固定して起用。俊足選手が3人並んだ打線は「スーパーカートリオ」と呼ばれ、注目された。同年の盗塁数は高木42、加藤48、屋鋪58。プロ野球で唯一の「同一球団3人以上が40盗塁」を記録した。

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