大商大 関西六大学野球2季ぶりに制した!開幕8連勝で勝ち取った全国大学野球選手権切符 

[ 2022年5月4日 05:30 ]

関西六大学野球第5節 ( 2022年5月3日 )

優勝を決めポーズをとる大商大の主将・碓井雅也(左)とエース左腕の伊原陵人
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 2回戦3試合があり、大商大が2季ぶり22度目(旧関六時代の4度を含む)の優勝を飾った。開幕8連勝し、勝ち点で並ぶ可能性を残す龍谷大が京産大に敗れたことで、勝率で上回られる可能性がなくなった。大商大は6月6日に開幕する全日本大学野球選手権(神宮、東京ドーム)に出場し、7日の1回戦で北東北大学野球連盟の代表校と対戦する。

 大商大ナインはスタンドで龍谷大が京産大に敗れるのを見届け、優勝の瞬間を迎えた。先発の伊原陵人は、大経大戦で6回を4安打無四球無失点。「真っすぐが走っていたので、力で押した。ゼロで抑えられたのは良かった」。ドラフト候補対決となった才木海翔との投手戦を、納得の表情で振り返った。

 昨秋は龍谷大にリーグ戦の連覇を4で止められる屈辱を味わった。伊原は龍谷大2回戦で先発も、3回途中4失点KO。V逸は19年に入学してから初めての経験だった。

 「自分のピッチングで負けてしまった。力不足を痛感した」

 走り込みと合わせてウエートトレーニングで下半身を強化。シーズン中も継続してウエートを行うことで「土台がしっかりして粘りが出た」と手応えをつかみ、ネット裏に座る7球団のスカウト陣に好投を披露した。

 環境面では2月17日に、練習拠点の関屋グラウンドがリニューアル。全面土で雨が降れば3日は使えなくなるような状態だったが、外野一面が人工芝で覆われ、練習環境が格段にアップした。ユニホームの文字にあったオレンジ色の縁取りも、負けたままの勝負服ではいけないと外された。すべての変化は、V奪還のためだった。

 主将の碓井雅也捕手は「優勝は決まりましたが、龍谷大を倒すまで戦いは続いている」と話し、伊原も「やられたものはやり返したい」と最終節で対戦するライバルを前に意気込んだ。開幕8連勝も常勝軍団にとっては通過点。神宮に乗り込むのは、完全優勝を達成してからと決めている。(石丸 泰士)

 ◇伊原 陵人(いはら・たかと)2000年(平12)8月7日生まれ、奈良県橿原市出身の21歳。晩成小1年から晩成フレンズで野球を始め、八木中では軟式野球部に所属。智弁学園では2年春から背番号11でベンチ入りし2年秋からエース。3年春に甲子園出場。大商大では1年春からリーグ戦に登板し通算12勝。1メートル70、72キロ。左投げ左打ち。

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