巨人・中島「おいしいところだけいただきました」 7月には不惑のチーム最年長、得点圏打率は4割

[ 2022年5月4日 18:15 ]

セ・リーグ   巨人6―3広島 ( 2022年5月3日    マツダ )

<広・巨>インタビュー後、笑顔でポーズをとる中島(撮影・河野 光希)
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 巨人のチーム最年長選手、中島宏之内野手(39)が広島戦(マツダ)で勝ち越し、そして決勝の左翼線二塁打。チームの今季最長連敗を4で止めた。

 先発右腕・戸郷が3点先制を許した直後の6回に主砲・岡本和が起死回生の同点3ラン。そして、3―3で迎えた7回だった。1死三塁のチャンスに香月の代打に登場。この回からマウンドに上がっていた3番手左腕・塹江がフルカウントから投じた7球目、真ん中付近、やや内寄りの146キロ直球を左翼線に弾き返し、四球で出塁していた三走・広岡を勝ち越しのホームへと迎え入れた。中島には代走・松原が出て、ここで“お役御免”。チームは8回に広岡の適時三塁打で2点を加えて最後は逃げ切った。

 試合後、敵地でのヒーローインタビューに臨んだ中島は「みんながつくってくれたチャンス。いい場面で行かしてもらったんで、なんとしても点を入れる、という思いで」と打席に向かった場面を回想。「おいしいところだけいただきました」と照れ臭そうに笑みを浮かべた。

 フルカウントからの一打に「とにかくもうランナーを還すことだけしか考えてなかったんでいい結果になったと思います」。これで今季の得点圏は打率・400(15打数6安打)、11打点となった。7月に40歳の誕生日を迎えるが、勝負強い打撃は変わらず。チャンスに強い秘訣を聞かれると「まぁ、あの…常に打ちたいんですけどね」とちゃめっ気たっぷりに受けたが、「まぁ、打ちたいっていう思いと、状況を把握して打席に入れているところじゃないかなと思います」と自己分析した。

 中島の一打で6回3失点で降板した戸郷にリーグトップタイとなる4勝目がついた。「あの…。僕、いいとこだけ…あの…打たしてもらってね、そうやって1勝プレゼントできたっていうことは良かったなと思います」と最後まで照れるベテランだった。

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