ビッグ開発BCがJABA徳山大会初出場初V MVPに美崎、全国大会「目指したい」

[ 2022年5月4日 05:30 ]

第51回JABA徳山スポニチ大会最終日   ビッグ開発ベースボールクラブ12-3福山ローズファイターズ ( 2022年5月3日    津田恒実メモリアル )

JABA徳山スポニチ大会初出場で優勝したビッグ開発ベースボールクラブは笑顔でガッツポーズ
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 大会初出場のクラブチーム、ビッグ開発ベースボールクラブ(沖縄・那覇市)が初優勝を決めた。ビッグ開発は準決勝で先発の入社2年目右腕、浜崎太志(19)が完投して松山フェニックス(愛媛)を3―1で撃破。決勝では9安打9四死球に4犠打3盗塁など足も絡めて大量点を奪い、3投手の継投で福山ローズファイターズ(広島)を8回コールドで破った。

 競り合いには強い。持ち味を生かしたビッグ開発が初出場で優勝を決めた。「投手陣が力を付け、3点ぐらいに抑えらるようになった。それで犠打や走塁で得点を重ねる野球ができた」と下地剛監督。初回に3四死球と犠打に山城、松永の適時打で4点を挙げた。7、8回には送りバントと重盗でダメ押し加点。相手の制球難にもつけ込み圧倒した。

 チーム全員が不動産のビッグ開発グループ社員。08年に創部され16年には全日本クラブ選手権で日本一に輝いた。ソフトバンク・嘉弥真、楽天・島井を企業チーム経由でNPBに送り出してもいるがここ数年は低迷が続いた。だが準決勝で「1年間、体力強化で球の切れがよくなった」と2年目の浜崎(西日本短大付)が1失点完投勝ち。決勝で5回2失点の3年目、入木(九産大)も「守り勝つ野球ができつつある」と自信を深める。もう一度、全国舞台へ。MVPと首位打者に輝いた美崎は「クラブ選手権はもちろん都市対抗も目指したい」。徳山大会Vが飛躍のきっかけになるはずだ。(中島 泉)

 【表彰選手】▽最高殊勲選手 美崎直聖(ビッグ開発BC)▽敢闘賞 白金浩樹(福山ローズファイターズ)▽首位打者賞 美崎直聖=12打数7安打、打率・583

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2022年5月4日のニュース